(セ・リーグ、広島3-2巨人、12回戦、巨人9勝2敗1分、27日、マツダ)
巨人は阿部が7年連続20本塁打となる2ランで先制したが、
先発の宮国が粘りきれず。逆転負けで同一カード3連勝はならなかった。
広島の薄暮の空に阿部の打球が舞い上がり、カープファンの陣取る
右翼席に吸い込まれた。
一回二死一塁。カウント2-2からバリントンの投じた
5球目のツーシームをフルスイング。
主砲が一振りで、先発の宮国に2点をプレゼントした。
「最後に一番、甘く入ってきたボールをしっかりととらえられた」
三塁ベンチに戻ったキャプテンは冷静に一発を分析した。
2試合連続となる20号2ラン。
シーズン20本塁打以上は7年連続。
通算9度目は松井秀喜氏と肩を並べた。
王手をかけてから“リーチ一発”だった。
先発の宮国は、五回まで無失点に抑えていたが
六回、二死三塁のピンチを招くと前の打席まで
2連続空振り三振に仕留めていたエルドレッドに看板直撃の5号同点弾。
そして七回二死、会沢に勝ち越しの3号ソロを被弾し、
52日ぶりの1軍登板を勝利で飾ることはできなかった。