プロ野球の統一球が飛びやすくなるよう調整されながら、
公表されていなかった問題で、12球団代表者会議が14日、
東京都内で開かれ、第三者委員会を設置し、
日本野球機構(NPB)が調整した事実を公表しなかった経緯などを
調査することを決めた。第三者委は、7月10日に開かれる
プロ野球のオーナー会議で報告を出す予定。
会議後、記者会見したNPBの加藤良三コミッショナーは
「ボールを修正するという行為は不祥事ではないが、選手、関係者の方々に
迷惑をかけたことは大失態だった」と改めて謝罪した。
また、自身の進退については
「就任初日からコミッショナーの職務に恋々とするつもりはない」と
しながらも、「野球を良くすることを考えていきたい。一日一日役務を
全うしていくつもり」と辞任は否定した。
会議では、NPB側から球団に対して謝罪があり、
「(開幕前に)ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)があり、言いそびれた。
それが逆に問題を大きくする結果になった」と、
下田邦夫事務局長が独断で公表しなかったことなどを説明した。
球団側は「内部だけでなく、透明性を高めるために」と
第三者委員会による調査を要求。
第三者委員会は弁護士などで構成される予定で、
加藤コミッショナーや事務局職員から聞き取りなどを行う。