(セ・リーグ、阪神7x-3ヤクルト=延長十二回、4回戦、2勝2敗、19日、甲子園)終盤に3点差を追いつき延長戦に持ち込んだ阪神が、十二回に福留の満塁本塁打で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
空気が一気に変わった。七回に1点を返し、なお一死三塁。3ボールから福留がバットを強振すると、打球は大歓声とともにバックスクリーンに吸い込まれた。同点の2号2ランは、今季の甲子園1号。悩める元メジャーリーガーが起死回生の一発を放った。
「チャンスだったし、いい球を思い切っていくだけでした」と福留。ラッキーセブンの攻撃でたたみかけ、先発ロマンをマウンドから引きずり下ろした。
その後は決定打が出なかった。九回二死三塁のサヨナラ機で代打桧山が打席に立つも一邪飛。十一回には一死一、二塁としたが、坂は見逃し三振。日高は痛烈な当たりを放ったが、中堅手・上田のダイビングキャッチに阻まれた。
だが迎えた最後の十二回の攻撃にドラマが待っていた。3本の安打を集めて二死満塁とすると、福留が6番手・七條から左翼ポール直撃の3号満塁本塁打を放ち、劇的なサヨナラゲームで死闘に終止符を打った。