「広島1‐8巨人」(19日、マツダ)
勢いに陰りがまったく見えない。巨人が敵地で広島に逆転勝ち。今季13勝3敗2分けで、貯金は再び2桁の10となった。18試合を消化して、阪神には2勝3敗1分けと負け越しているが、それ以外の4球団には12戦で11勝1分け。圧倒的な強さを見せている。
この試合でも、広島を寄せ付けなかった。0‐1の三回、坂本の2号満塁本塁打で逆転。五回に寺内の適時打で1点を加えると、八回にはスタメンを外れていた阿部が代打で登場してダメ押し3ラン。投げては先発のホールトンが初回に1点を失ったものの、二回から八回まできっちりとスコアボードにゼロを並べて3勝目。九回に登板したマシソンも無失点だった。
巨人は前夜、東京ドームで阪神に1‐8で完敗。坂本は発熱で途中交代していた。そしてこの日は、東京から広島に移動してナイター。阿部がスタメンから外れたのも、休養の意味合いが強いだろう。だが、そんな影響をまったく感じさせなかった。満塁本塁打を含む4安打を放った坂本は、「元気な姿を見せられてよかった。1人でも僕のことを見に来てくれる人がいる限り、そういう(試合に出る)つもりで準備します」と話した。
投打ともに“弱み”が見当たらない巨人。このまま、どこまでも走ってしまいそうなムードだ。