（セ・リーグ、巨人８－１阪神、５回戦、２勝２敗１分、１７日、東京ドーム）巨人は今季２度目となる阿部、村田のアベック砲が飛び出すなど４本塁打を含む９安打８得点で阪神に連勝した。先発の杉内は８回１失点で今季初勝利を挙げた。
高々と舞い上がった白球に左翼スタンドの虎党から悲鳴が響き渡った。両チーム無得点で迎えた二回一死。村田がカウント２－０からスタンリッジの真ん中高めの直球を左翼席最前列に運んだ。
「高く上がりすぎたので、入るとは思いませんでした。思い切り振れたので、届いてくれた」
７日の中日戦以来となる３号ソロで貴重な先制点をたたき出した。四回には右翼席にライナーで飛び込む２打席連発の４号ソロ。巨人移籍２年目で初の１試合２発で“確変”に入った。
汚名返上の一発だ。先週の甲子園３連戦では、１２打数１安打。１１日の３回戦では、スタメンを外れた阿部に代わって、今季初めて４番を任されたが、４打数無安打２三振。結果を残せず、チームも３戦連続無得点の屈辱を味わった。前日１６日に続いて、この試合もロペスに５番を譲り、７番起用。１週間前のリベンジに燃えていた。
三回には阿部が右翼席最上段に飛び込む２戦連続の３号ソロ。２０１１、１２年は無安打に抑えられていた“天敵”のスタンリッジからの一発に、「全然、打っていなかった投手なので、考え方を変えて、自分で工夫して、打席に入った。高めの直球に（バットの）ヘッドを立てて、打ち返すことができた」としてやったりだ。
今季２度目となるＡＭ砲のアベック弾が、今季未勝利の杉内を強力援護。相手先発のスタンリッジをパワーで圧倒し、５回でノックアウトした。
巨人は七回にボウカーが２ランを放つなど点差を広げ、阪神に快勝。今季の東京ドームでの連勝を１０に伸ばし、貯金も１０に到達した。
