第85回選抜高校野球大会第9日(県岐阜商5-4大阪桐蔭、30日、甲子園)
第3試合は県岐阜商(岐阜)が追いすがる大阪桐蔭(大阪)を1点差で振り切り、春の大会では1977年以来36年ぶりのベスト8進出を決めた。大阪桐蔭は史上初の3季連続甲子園大会制覇はならなかった。
初回に2点の先行を許した県岐阜商は二回、四球と安打で一死一、二塁とし、林の右前適時打で1点を返すと、一、三塁で沖本の三ゴロと三塁の野選で三走が生還して2点目。さらに二死二、三塁とチャンスを広げ、河村の左前2点適時打で4-2と逆転に成功した。三回にも青木が右中間三塁打を放つと、神山が左前適時打で返して5点目を挙げた。
先発左腕の藤田は三回と五回に1点ずつ失い5-4とされ、六回の打席では右足に死球を受けるアクシデント。痛む足をかばいながらのピッチングとなった。九回には二死一、二塁から4番・福森に中前打を許したが、中堅手が本塁へ好返球。捕球した捕手にタックルした二走が守備妨害をとられてアウトとなり、ゲームセット。土壇場で1点のリードを守り切った。
主将の森友を負傷で欠いた大阪桐蔭は一回、先頭の森晋が右中間を破る三塁打を放ち、一死後に3番・笠松の中前適時打で先制。さらに4番・福森、5番・辻田の連打で2-0とした。逆転を許し3点差とされた三回に2連打と福森の左犠飛で1点を返すと、五回には四球と内野安打で二死一、二塁から辻田の左前適時打で1点差に詰め寄ったが、あと1点が遠かった。