世界平和記念日(第一次世界大戦休戦)
11月11日(11時11分)は「世界平和記念日」、休戦記念日(Armistice Day)でもある。つまり第1次世界大戦が終結した日、停戦協定が結ばれた日に由来する。現在では第2次大戦や朝鮮戦争も含めた意味になっているらしい(名称が変わった?)。英国などではRemembrance Day(追悼の日、戦没者追悼の日)、米国ではVeteran's Day(復員軍人の日、退役軍人記念日)。ところで、「世界平和記念日」の語源は不明というか確認できなかった。International Peace Day、International Day of Peace(国際平和デー、世界停戦日)はコスタリカの提唱で1981年に国連総会で決まった9月21日である(当初は9月第3火曜日だったが、2002年からは9月21日に固定)。
休戦協定が成立してから90周年の11日、フランスのサルコジ大統領はドイツ国境に近い激戦地ベルダンで記念式典を開催、英国のチャールズ皇太子やバローゾ欧州委員長らが出席した。(中略)大統領は式典で、仏独など2つに分かれて戦った欧州が現在、「和解と基本的権利の尊重に基づく恒久的かつ根底的な連合を構築した」と指摘。現在の平和の礎となった大戦の犠牲者を決して忘れない「記録の権利」を強調した。式典が行われたベルダンの納骨堂には、ベルダンの戦い(1916年2~12月)で戦死した仏独の兵士約30万人のうち13万の遺骨が敵味方の区別なく納められている。
サルコジ大統領も、神父も、その自己犠牲と奉仕の精神を称え、サルコジ大統領は、第一次大戦に駆けつけてくれた同盟国・米、英はじめ、インド、ニュージランド、中国、ギリシャ・・・など関係各国名を挙げて感謝することを忘れなかった。そして「ただただ兵士達への尊敬の念だけである。恐ろしい戦争から人間の良心に訴える教訓を学ぶべきである。いつの日か人間性が勝ることを信じつつ逝った勇敢な、人間性豊かな兵士達であった」と追悼の辞を述べたが、今の日本の「生き残り兵士達」や遺族達が、戦後はあたかも極悪非道な殺人鬼であったかのように喧伝され「肩身の狭い」余生を送ってきたこととあわせ、ただただその落差の激しさに言葉も無かった。