(セ・リーグ、巨人4-2阪神、最終戦、巨人15勝5敗4分、16日、東京ドーム)
巨人が阿部の先制打と、24号ソロの活躍で、優勝マジックを5に減らした。
巨人は初回、阪神先発・秋山の立ち上がりを攻め、一死一、三塁から阿部が右翼線にポトリと落ちる適時二塁打で先制。続く村田の打球は、バットを折られながらも一塁・新井の頭上を越える右前打で2点を追加した。
三回には阿部が、右中間スタンド中段に飛び込む24号ソロ。先発の宮国は六回まで金本の2ランによる2失点だけに抑え、5勝目(2敗)を挙げた。
阿部は「1本目は先取点がほしかったんで、何でもいいんでと思った結果が、ああいうヒットになりました。(本塁打は)スライダーだったと思うんですけど、甘いところに来たんで打ちにいきました。凄く打席で集中できてるんで、ずっと続けていきたいと思います」と振り返った。
本塁打トップのヤクルト・バレンティンに3本差と迫り、三冠王も視野に入るが「まずはペナントレース優勝というのが大きな目標なんで、それをクリアしてから意識したいと思います。明日から名古屋に行きますけど、クライマックス・シリーズも必ず当たるチームだと思うので、そういうのを踏まえて、とにかく勝てるように頑張ってきます」と意気込みを語った。
原監督は「(阿部は)好調をキープしている。1ランク、2ランク、今年中盤から後半にかけて上がったかなと。同じ野球人として、非常に尊敬する気持ちで、彼の打撃、プレーを見ています」と大絶賛した。