◆ヤクルト4―4巨人=延長10回規定により引き分け=(9日・ハードオフ新潟)
原監督の非情采配が的中した。
0―3の6回2死満塁。5番の村田の代打・高橋由が左翼フェンスを直撃する走者一掃の二塁打を放っ
た。試合は7回に長野の内野安打で1点を勝ち越したが、8回に山口がバレンティンに中前適時打を許し
同点に。延長10回の末、ドローに終わった。中日が敗れたため優勝マジックは「12」となった。
丸刈りで臨んだ2試合目。村田は悔しさをにじませた。代打を送られたのは横浜時代の05年8月30日
の広島戦(平塚)の9回に内川に代えられて以来。「受け入れざるを得ない状況。代打は予想していなか
った」と本音を漏らした。
「正直、流れは良くない。こういう(競争の激しい)チームを望んで来たわけだし、こういう状況を、どう打
開していくのか自分で考えていきたい」
一方で4回2死一塁から左翼ポール際へ放った特大の打球は、ファウル判定。地方球場ではビデオ判
定が導入されないため、そのまま続行となり二ゴロに終わった。「入っていた確信はある。ビデオ判定じゃ
ないのはありえないでしょ。(ビデオ判定を)やるというなら、144試合全部でやってほしい。余裕で入って
いた」と、怒りが収まらなかった。