日本、悲願目前に
悲願の金メダルが見えてきた。ゴールボール女子の日本が決勝進出。
主将の小宮は「ようやくその舞台(決勝)に立つことができて、うれしい気持ちでいっぱい」。自身が8年前
のアテネ大会で獲得した銅メダルを上回り、胸が高鳴った。
スウェーデンには前回北京大会で敗れ、今大会の1次リーグでは引き分けた。
後半終了間際、日本の守備で小宮の手に当たったボールがゴールを割り、1―1の同点に
追い付かれた。「ミスしてしまった以上は仕方ない。とにかく取り返そう」。気持ちを切り替えた。
延長戦でも決着がつかず、1対1でボールを投げ合う「エキストラスロー」に持ち込まれた。「みんなの力
を借りた」。小宮はゴールのコーナーを狙った得意のボールを思い切り投げ、これが決まった。ベンチ
で手をつないで待つ仲間の元へ駆け寄り、輪になって喜びを分かち合った