ちょっと毛色の違う話をします。
つい数カ月前までお仕事の関係で月に2回ほど韓国に通っていました。
買い付け仕事がメインの出張なんですが、現在はちょっと仕事内容が変化しまして、
しばらく訪問しておりません。
仕事のことはさておき、韓国に行って楽しみにしていたのは食事です。
焼肉もおいしいんですが、チゲや麺類など現地の人が食べるものがおいしいですね。
韓国料理ってのは少しニンニクやミソの匂いがキツイという人もいますが、大概の日本
人はおいしく感じると思います。
あと辛さね。
何となく70%くらいの食べ物が辛いんですが、残り30%はまったく辛みのない食べ物
なので、そういうのを間に挟みむと飽きずに楽しめます。
んで、私がもうこの先二度と食べないのはカレーです。
韓国のカレーは御飯の上にルーをかけるタイプのいわゆる日本式です。
日本から伝わったものですから、そりゃあたりまえですね。
何故食べないか、というとあんまりおいしくないからです。
これまでずっと独自に進化してきた日本式のカレーを食べ慣れた日本人からすると、
ちょっと信じられないくらい先祖返りします。
これ何?昔見たことがあるなぁ・・・。
まずカレー専門店みたいなもんはありません。
あっても日本式や日本資本のカレー屋ですが、あんまり流行っていません。
おそらく韓国の人は唐辛子の辛さはおいしく感じるのですが、胡椒やスパイスの辛さをあ
まり美味しく感じないようです。
だから食べるときは街の食堂で食べます。
それも雑居ビルの中でテナント会社の従業員の社員食堂のようになっているところです。
そんなところにしかカレーはありません。
で、出てくるのは具がゴロゴロと転がる真っ黄色のカレーライスです。
まさに、昔、部活の夏合宿でよく登場した真っ黄色のカレー。
煮込んだ旨みなどは一切なく、カレー粉を溶いて色と香りづけだけしたやつですね。
韓国の人はこれをカレーと思っていて、日本人は今もこんなカレーを食べていると思って
います。
韓国のカレーはレトルトなんですね。
カレーはレトルト食品なんだ、と思っているんですね。
実はラーメンも同じです。
韓国ではラーメンはレトルト食品だと思われています。
最近になって日本から生麺と独特のスープのラーメンが進出してますが、これは別物だ
と思っています。
だからお土産に日本のインスタントラーメンをあげると「一度食べてみよう!」と喜びます
が、有名なご当地ラーメンで生めんと濃縮スープがセットになったお土産には反応しません。
「これ何?」
作り方さえわからないんですね。
で、カレーに戻りますが。
店頭で売っているレトルトカレーの中身もカラー粉が溶けた黄色い物体で、そこへ自前で
じゃがいもやニンジンを加えるんですね。
韓国料理のチゲの具材を転用するだけです。
そして決定的に・・・「甘い」んですね。
こんな調子ですから、韓国ではカレーは一般食として食べられていません。
多分、子供が好きな食べ物ランキングにも入ってないと思います。
韓国にはもともとビビンバやクッパなど御飯と混ぜて食べる料理がありますしね。
韓国に行く機会があったら、是非一度カレーを・・・、いやおすすめできないかな。