今日も業界お仕事話。
第21回中国江蘇省輸出商品展示会なる展示会にチラッと寄ってきました。
上海市に隣接する江蘇省の雑貨や繊維関係の工場や貿易会社が出展していて、日本のバイヤー
さんに向けて商品のアピールするんですね。
会場の近所で用事を済ませた後、お昼時だったこともあってついでに寄らせてもらいました。
3日間のうち初日だったのですがガラガラでしたね。
お客さんより出展側の中国人の方が圧倒的に多い状態でしたね。
すでに江蘇省ぐらいの都会地域になると日本側の関係者は行き尽くした感があり、さらに価格的にも
なかなか折り合いがつかない地域だと思います。
いつも思うのですが、こういう展示会を大阪でやってもあまり効果はありません。
同じような展示会でさらに規模の大きなものを東京で開催するからです。
地方の業者さんからすると大阪に出るのも東京に出るのも手間は同じですから、一度にたくさんの
商材やメーカーと接触できる東京へ向かいます。
大阪の展示会に来ているのは近所の会社の人か、すでに取引のある会社の人が表敬訪問してくる
ぐらいですね。
出展社側にとってもほとんど意味はなさそうに思います。
それにね。
昔は衣料品や服飾雑貨類がほとんどでしたが、今はペット用品や機能性素材を中心にした日用品
などが加わって取り扱い商材のバリエーションは増えてはいるんですよ。
しかしながら、展示方法が昔のそれと変わってないんですね。
これは主催者側の問題もあると思いますけどね。
展示ブースにハンガーラックや展示棚などの什器を設置してあるのですが、そこへ自社商品をただ
並べているだけ。
いや、それでいいんです。
それでいいんですが、問題はその中身。
一体いつの時代のサンプルを持ってきたのか?
レディスブラウスメーカーなのに、今シーズンの人気スタイルのサンプルなんかひとつもない。
日本の有名ブランドのネームをつけたサンプルを一番前に置いてあったりします。
「我々はこの有名なメーカーのオーダーもやってますよ!」
という意味なんでしょうが、これは一体いつのオーダーのなのか?という首をかしげるくらい古そうな
デザインだったりします。
日本に営業に来るなら日本で何が売れているぐらい調べとけよ、と思うが、こういう状態は昔と何ひとつ
変わっていないんですね。
そしてスタッフの服装やマナー。
そりゃ十数年前に比べればマシなんだけど、やはり何か変てこりんな恰好をしている。
ガウチョパンツに袖変化ブラウスなんて日本っぽいカジュアルなスタイルの女の子がいるかと思えば、
いきなりムチムチのボディラインを見せつける「夜来香」なロングドレスを着ているおばちゃんがいたり
する。
およそ7対3ぐらいで何か変なのである。
何が言いたいかというと、特に繊維関係者は「何か変」な恰好をする担当者と取引したくないのである。
自分の恰好はさておいて、の話ですがね。
他にも気になることはある。
暇だから仕方がないのだが、各ブース内、各ブース間でスタッフ同志で大きな声で内輪話に盛り上が
ってお客さんに見られている意識が低い。
ちょっと商品を見ようとブースに入ったら、ガーっと大勢で寄ってきて売り込みをかける。
そしてすぐにブースを離れると、ブスッとしたふくれっ面をして内輪話に戻るんですね。
これは中国のお店なんかでよくある光景ですが、それを日本でやるのはよくないですね。
さらに展示ブース内で飲食するんですね。
ちょうどお昼時だったんですが、お客さんはまばらでもパラパラでもブース前を通るんです。
その前で弁当やカップラーメンをムシャムシャと食べるわけです。
これも中韓ではよくあることなんです。
ニオイが出ることや汚れてしまうことはあまり考えていません。
こういうメーカーにオーダーして、その後輸入した商品にシミがついていたらムカつくんですよね。
でも彼らにそのことを伝えても、
「じゃあ我々はいつどこで食事をすればいいんですか?」
という論理展開に必ずなるんですね。
知らんがな。
自分たちで考えらええがなぁ。
(というか、たぶん出展者の申し込みの際に主催者側から注意が出てると思うけどね。)
しかし、こういう展示会を30年ぐらい見てますけどほとんど変わってないんですねえ。