女子テニスのシャラポア選手がツアーに復帰しました。
彼女はすでに15ヶ月間出場停止になっていたのでランキング順位がありません。
よって今回は大会主催者の推薦枠で出場したんですね。
本来2年間の出場停止措置だったのですが、なぜか15ヶ月に短縮されました。
これは如何なものか?
そもそも彼女は06年からメルドニウムという薬を常用していました。
この薬は不整脈や心疾患に効果があるとされ、ラトビアで製造されているものです。
一方で運動能力向上という作用もあるのでドーピングにひっかかるんですね。
彼女は問題発覚時の言い訳では心疾患の持病があると言っていました。
この薬は彼女が活動拠点とする米国では承認されていないもので、同じ病状に使用する
薬は他にあるんですね。
だから彼女の言う使用理由は嘘っぽいんですね。
というか、嘘ですね。
このメルドニウムという薬はたくさんのロシア選手の間で使用されていて、リオオリンピックに
参加できなかったロシア選手の多くも使っていたものです。
それなのになんで彼女だけに早期復帰が許されたのか、が不可解。
これはスター選手不足で悩むテニスツアー側とスポンサーたちの思惑の産物なんでしょう。
で、ふと思ったんですが彼女の持病はどうなったのか?
スポーツ選手としては致命的な心疾患という持病に対して、メルドニウムが常用できないわけ
ですから、ドーピング規定に抵触しない別の薬を服用しなければなりません。
持病なんてそう簡単に治りませんからね。
同じことを思った記者が会見で質問しました。
「合法的に使える代わりの薬は見つかったのか」
それに対して彼女は、
「それは私とツアーとドクターが知っていればいい」
と言ったそうです。
薬が不要なくらい厚い毛で覆われた心臓の持ち主のようです。
日本人選手もこれくらい心臓に毛が生えていないとダメですね。