私はコイケヤのポテチしか食べません。
いや、そうではなくて。
昨年の北海道の台風被害により、店頭からポテトチップスがなくなるかもしれない!!
なんて噂が流れて、店頭での買占めや生産ストップをした商品の高額オークション取引
などが発生中です。
しばらくポテチを我慢したらええやん・・・。
なんと情弱な人たちの多い日本なのでしょうか?
もしくは情弱から搾取しようと動く輩の多いのでしょうか?
踊りますねぇ。
この話がなんか変なのは、最大手のカルビーだけがそのことを声高に喧伝していること。
なんせカルビーだけで市場の7割を占めているわけですから、ポテチ不足を過大に煽る
ことになるわけですね。
他のメーカーはそんなこと言ってません。
コイケヤは人気集中の特別商品だけの供給をやめるようです。
理由はジャガイモ不足ではなく、人気に供給が追いつかないからだそうです。
それ以外のメーカーも今年の収穫まで、ポテチ生産用のジャガイモは確保できているようです。
では、なんでこんな話になるのか?
TTPなんかでも問題になっていた日本の農業保護政策。
トランプ政権になってアメリカがTPPから抜けました。
おそらく今後は2国間で強い交渉に出てくるのでしょう。
そんな中、生産農家とは反対に国内のお菓子メーカーで必要性を感じているのがジャガ
イモの輸入なんでしょう。
米国産のジャガイモ輸入への道筋をつけるためにも、昨年の台風被害を利用しない手は
ないわけですね。
カルビーにしたら、昨年の台風がジャガイモの収穫に大きな影響を及ぼすことは以前から
わかっていたことです。
事前に他県産のジャガイモ確保に動いていたら、こんなことにはならなかったはずなんで
すね。
今さら原料不足を声高に訴えることは、会社としても業績悪化と株価下落は避けられません。
ではなんで損になるのにこの状況を避けないのか?
それはその先に得になることがあるからなんでしょう。
他のメーカーがこれに反論せずに口を噤んでいるには、彼らにも恩恵があることだからでしょう。
そうなると応えはおのずから出てくるんですね。
ジャガイモ輸入の既成事実化ですね。
というか、ポテチの輸入原料使用の既成事実化ですね。
自然災害や高齢化による離農増加で発生するジャガイモ不足で、主力商品の原材料を
安定確保できないとなれば輸入するほかないわけです。
農家側も今後は一定量の輸入ジャガイモ使用を黙認せざるを得ないわけです。
本当のところはどうだかわからないですけど、そんな気がしてならない、という話です。
ま、そんな事情とポテチが食いたい人の気持ちにはだいぶ距離がありそうです。