長寿 | 拾い読みあれこれ

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きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「殊にわし等がやうな坊主は、少々の間は、食はず飲まずでも平気でゐられる位に慣らして置かなけりやならぬぢや。それで決して身体のさはりになるものぢやないのぢや。一日一食で済まして、それで達者で長寿をした坊主も幾らもあるぢや。東叡山寛永寺の天海(てんかい)和尚といふのは、百三十三歳まで生きたが、これも一日一食ぢや。・・・」
(中里介山、『大菩薩峠』、第27巻、角川文庫1187、p.275.)

小食が長寿の秘訣だな。年末年始、一日一食にしてみるか・・・まあ無理だろうなあ。
それに食いたいものも食わず、長生きしてどうなると言われそうだしな。しかし長生きするかしないかは別にしてシクシクしながら寿命の残余を消化するのは辛いし、元気でいたいとすればやはり節食かな。