借り込む | 拾い読みあれこれ

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きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「・・・今の世の商売に、銀(かね)かし屋より外によき事はなし。然れども今程は見せかけのよき内証(ないしやう)の不埒(ふらち)なる商人(あきんど)、大分かりこみこしらへてたふれければ、思ひもよらぬ損をする事たびたび也」
(西鶴、『世間胸算用』)

カネにカネを稼がせることほどよいことはないが、見せかけはよさそうながら内実はひどい状態の貸出先もある。倒産や債務不履行にあった日には大損。いまや欧州ソブリン債の危機をみるに、国家でさえ安心できない時代。