わざ「・・・人は如何(いか)にいひはやすかは知らざれども、某(それがし)が得たる業(わざ)は、林に入りて薪(たきゞ)をこり谷にくだりて水を汲(く)むのみ、・・・」山東京伝(『昔話稲妻表紙(むかしがたりいなづまひょうし)』)じぶんがどんな業を身につけ得たか考えてみると、これというものがない。しかしなんとか生活できているから、それでよしとしなければならないか。