欲しい | 拾い読みあれこれ

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きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「有(ある)長者の詞(ことば)に「ほしき物をかはず、おしき物を売(うれ)」とぞ。此(この)心のごとく、かせぎて奢(をごり)をやむれば、よきに極(きはま)る事なり。
(西鶴、『日本永代蔵』)

稼いでもほしい物が次々出てきて購入しているようではよい結果をみないなあ。かえって惜しい物さえ売ってカネに変えるぐらいでないといかんな。いくら収入があっても欲求にそそのかされているようでは、心は奢っている。「よきに極まること」などないと心しなければ。