廃る「・・・なまける奴は一ばん廃(すた)り者さ。遊居(あすんで)てろくなことを仕出しやアしねへ。寄るも障(さは)るも銭を遣ふ算段ばかりで、・・・(式亭三馬、『浮世風呂』)ときおり、この社会、廃りものになったなと思うときがある。