どうやらこうやら | 拾い読みあれこれ

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きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「・・・何のそんなにやかましくいふ事はない。あれが気儘(きまヽ)にして置(おい)ても、どうやら斯(かう)やら覚(おぼえ)るから打遣(うつちやつ)て置くがいヽ。・・・
(式亭三馬、『浮世風呂』)

覚えが悪いの気がつかないのと、やかましくいったところで、いわれる当人の事。うっちゃっておけばそのうちにはということがある。まあ、言われるほうにすれば、やかましく言われるのはうるさいばかり。しかし言われなくなると、それはそれ、寂しいものだろう。