まめやか | 拾い読みあれこれ

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きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「・・・金銀は神仏より利生が目前だ。神仏の御利生はよくよく信心したらあらうが、まづ目に見えぬが多い。何事も信心だから、金銀を信心したら金銀の利生がなくてはかなわぬ。お前がたのは浮虚(うはき)信心だから、名ばかりの事、信心とは信心(まことのこゝろ)と書(かい)て、心を信(まめやか)にするのが信心。・・・
(式亭三馬、『浮世風呂』)

「まめやか」と懇切で配慮がゆきとどいていることを言うが、真剣で浮ついたところのない精神、実際の役に立つ様子をも指す。ここでは真剣である意味であろう。金銀の御利益を得るにもうわきではだめとの教え。

よろしくまめやかに。