用心 | 拾い読みあれこれ

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きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

「・・・唯一生の用心は、軀(み)を借切(かりきり)の戸棚へ納め、魂(たましひ)に錠をおろして、六情を履違へぬやうに堅く相守可申事(あひまもりまうすべきこと)と、・・・
(式亭三馬、『浮世風呂』)

どうもネット上のプライバシーも危なくなる形勢だ。ツイッターの流行など、あまりプライバシーを気にすることもなかろうという人もいるが、やはり用心にこしたことはない。

ここで借り切りの戸棚とは風呂屋で着物を入れておく借り切りの戸棚、六情とは喜怒哀楽愛憎を言うが、借り切りの戸棚に立てこもり、魂の揺れもそのなかに納めておくのが安全というものかな。