もはや「・・・最早慾をも止めて、歩(ぶ)にかヽる家屋敷を求め、楽々と世を渡り、・・・ (西鶴、『好色盛衰記』) 「歩にかヽる」とはじぶんの分限の範囲内のということだろう。とにかく余計な欲をかくのに疲れたということもあろう。少し静かにしていたいか。しかし楽々といくかどうかはわからない。歩にかかるものすべて巻き上げられることも往々。 誰のことかって?我がジャパンのことさ。