とらわれ「その後(のち)かたく門(かど)へも出されず うつらうつらと囚人(とらはれ)の 獄屋(ごくや)に居る心地して 空飛ぶ鳥を羨(うらや)んで 日をくらすそのうちに ・・・ (紀山人、『仇競今様櫛』) 家から出してもらえず、まるで牢屋に服役しているかのような気持ち、自由な鳥がうらやましい、という感じの文。 しかし、当世はじぶんから家に籠もって出ない人もいるのだという。 日を暮らす有り様やどのようなものかわからないが、いまはネットで気を紛らわせるということがあるのかもしれない。