根気しげ「お前様(まへさん)はまァよく根(こん)が尽(つき)ません子。尤桐生の織元なんぞで、種々(いろいろ)な模様を織(おり)ますのを見て居ると、誠に肝(きも)が潰れるやうでござりますョ・・・ (松亭金水、『閑情末摘花』) 根気の要る手仕事、まことに感心するのほかない技能と持続力。そうした仕事も少なくなっているのだろうが、時代がいかに変わろうが、人手に頼るよい仕事というのが十分に評価される社会であってほしいなあ。