子供「子ゆゑにまよふは親の常 鳥獣(とりけもの)でさへそのやうなるを 況(まい)て人間は猶(なほ)さらに 子を見ること親にしかず 譬(たとへ)高貴(かうき)撍紳(しんしん)をはじめ稲苅(いねかり)漁(すな)どる下(しも)ざま迄 子を思ふのは仝(おな)じこと・・・ (曲山人、『かなまじりむすめせつよう』) まことに、然り。子ゆえに迷うは親の常。