ひずみ宗「なるほど、内外のことをくわしく聞て、信切な心からはさぞ取越苦労も仕たらうが、まさか福徳屋の身上にひづみが見へたからといつて、お前たち母子を養なふほどの事に差支(さしつかへ)も仕まひと思ふが・・・」(為永春水、『春色英対暖語』) まあ我が日本国の場合は、ひずみが見えて幾久しい、もはや取り越し苦労どころの話ではないな・・・