ちょっとばかり厄介な男である。
モテ要素ばかりなのに、自分がモテることに
気がついていない。
根がシャイだから?
本気で自分のモテに気がつかないで、
その鈍感さで、これまでの人生
いったいどれだけの女を泣かせてきたのだろう。
彼女はなんで当たり前みたいに
彼を好きになってしまったんだろう。
声が好きだから?
指が綺麗だから?
多分、無自覚なのだ。
自分のしていることがどんなに
彼女の気持ちを煽っているのかとか
全然わかってない。
その日も彼女は彼の
その無意識の好意の表れに
天にも登ってしまいそうなくらい
舞い上がってしまったと言うのに。
人前でやめてほしい。彼女はそう思った。
皆んなが彼を好きなのだから。
周りの目が怖いのは彼女だけ?
そして、その瞬間彼女は
天にも登りそうなほど嬉しかったのに
周りを気にして塩対応。
いつか嫌われる?
まあ、それでいいんだと。
どこへも進めない恋だから。
少しは憎からず自分を思って
くれているのかなと。
でもね、本当は進めない恋でも
やっぱり嫌われたくはないのではないか?
そう思いませんか?