ロックを良い音で聴きたい中年
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Cruse To The Edge 2018

2月3~8日にYesをホストとするCruise To The Edgeが開催されました。

丁度1年前に亡くなったJohn Wettonへのトリビュートイベントです。





ここまでは、Johnの過去の画像や映像、そしてSteve Lukather,Mark Portnoy,Jordan Rudessへのインタビュー映像ですが、次はAsiaオリジナルメーンバー3人が登場して、Johnとのエピソードを語っています。



次は、FocusのThijs van Leerらによる、JohnのKing Crimson時代の名曲Book Of Saturdayの演奏です。



本家Yesの、現ラインナップにはいないオリジナルメンバーTony Kayeを迎えて、Wurm(Starship Trooperの最後のパート)演奏です。



最高齢のTonyと病気から復帰したAlan Whiteは元気そうですが、最近のAlanは老け切って弱弱しい声をしていたので今後が心配です。

Steve Hackettは、GTR時代のヒット曲When The Heart Rules The Mindを、珍しく自らのリードヴォーカルで披露しました。



Neal Morseは様々な場面で活躍していて、Carl Palmer率いるELP Legacyと共に、Lucky Manでヴォーカルを取っています。



最後に、このイベントでは常連になりつつあるMoon Safariの演奏です。



参加アーティストの中ではまだまだ若手の部類ですが、演奏とヴォーカルハーモニーの面で他と引けを取らない印象です。


2017年の終わり そして2018年

2017年も終わり、2018年を迎えようとしています。
「ロックを良い音で聴きたい中年」ももう直ぐ大台に乗ってしまうので、最早中年とは呼べなくなってしまったのが残念。最近まとまった記事のネタも無いので、投稿も渋りがちになってしまいました。

私にとって今年最大の音楽ネタは、やはり10月に見に行ったMarillionコンサートです。来ることは無いと思っていたバンドだけに、本当に行っておいて良かったと思っています。コンサート前に『伊藤政則のロックTV!』で対談していたことは前から知っていましたが、それがいつオンエアされるかの情報がコンサート当日以降無かったので、その対談を見るのを諦めかけていました。
それが今になってYouTubeに上がりました。




どうも12月30日になって漸くオンエアされたようです。忘れた頃にオンエアするなんて遅過ぎますが、YouTubeで観れたから由としましょう。また来ることに意欲を見せていたので、そうした場合どうするかは考え物です。

コンサートがあった川崎Club Citta'は、こういったバンドの聖地になりつつありますが、今度はここにCamelが来るようで、それもどうしようか考え中です。

2017年Rock and Roll Hall of FameのYes受賞に続き、2018年はBon joviらと共に、The Moody Bluesが受賞することになりました。Yesもそうでしたが、イギリスのプログレッシヴ系アーティストは冷遇される傾向にあり、Yesよりも歴史のあるThe Moody Bluesが今になって受賞とは、あまりにも遅過ぎる感があります。




今はPanic Room初のDVD作品「Screens」を、日本の供給網で扱っているところが無いか探しているところですが、今のところ無く残念です。



もし扱いが無いのであれば、面倒でもバンド公式サイトから手にいれることを考えています。

Christinaは、以前もソロアルバム制作をアナウンスしていましたが、2018年には確実にリリースすると確約したので楽しみにしています。


Marillion 来日コンサート

去る21日に行われたMarillionの来日コンサートに、遥々北海道から行って来ました。今回私としては初めて行く会場川崎Club Citta'で、700弱の椅子席とスタンディングでほぼ満員でした。行ってびっくり、私の席は椅子席最後列右端から4番目、しかもこの列だけ固定椅子でなくてただのパイプ椅子という有様でした。それでも、元々大きな会場ではないので、メンバーの姿を割とはっきり見えるような距離ではありました。

最初は私の全く知らない前座、Ranestraneというバンドの演奏が30分余りありました。たどたどしい英語でMCをするのでどこの国のバンドか不明でしたが、イタリアのプログレ・バンドでMarillionとも繋がりがあることを後で知りました。なかなか質の高い演奏するなという感想を持ちました。

それからいよいよMarillionの登場で、この日のセットリストは以下の通り、トータル2時間10分程でした。

1.Gaza
2.You're Gone
3.The Leavers: I. Wake Up in Music
4.The Leavers: II. The Remainers
5.The Leavers: III. Vapour Trails in the Sky
6.The Leavers: IV. The Jumble of Days
7.The Leavers: V. One Tonight
8.Beyond You
9.Sugar Mice
10.Wave
11.Mad
12.Afraid of Sunlight
13.Sounds That Can't Be Made
14.Easter
15.King
16.This Strange Engine

Encore:
17.Three Minute Boy
18.Neverland

彼らの映像作品はDVDやBlu-rayで数枚持っていて、どれも期待を裏切らない素晴らしいライヴパフォーマンスなのは知っていましたが、日本で本当にそれを見せてくれるかは若干不安でした。しかしそんな不安は全く不要で、Steve Hogarthの声も良く出ていたし、各々の演奏もにも不安なところは全くありませんでした。Marillion Weekendとかでは、連日異なるセットリストで3日間ぶっ続けやることもあるので、長旅の末の2日連続ギグをこなすことくらい、彼らにとってはそんな大したことではないのかもしれません。

当然日本では全面撮影禁止なので、当日の映像は上がっていません。
できれば私の好きな、Don't Hurt Yourself や Beautifulもやって欲しかった気がしますが、ライヴで取り上げたいと思う曲が彼らにはいっぱいあるので、贅沢は言えません。

Marillionが来られるようになった今の状況は、15年以上前の状況から考えたら奇跡に近いものがあります。その頃は目立った作品も無く、日本盤のリリースも打ち切られたので、日本においては忘れ去られる存在になってもおかしくないバンドでした。それがインターネットを活用したバンド独自の努力と、良質な作品のリリースや特にヨーロッパ各地でのライヴの反響が伝わることにより、日本盤リリースの復活に続き来日の実現まで辿り着けたのだと思います。とは言っても、私が今まで見たメジャーな来日アーティストがやる武道館等の大ホールではありません。もし再来日が実現するようなことがあれば、もう少し大きなホールでぜひ観たい気がします。

Steven Wilson 「To The Bone」

Steven Wilsonが通算5枚目のソロアルバム「To The Bone」をリリースしました。

タイトル曲To The Boneです。



今回は、難解で多少暗いというイメージから抜け出したような作品になっています。だからと言ってポップロックになったのではなく、彼が若い頃メインストリームで活躍した多様なアーティストの要素を取り入れて、多彩な面を見せています。

中でも、以前のアルバムでもゲスト参加していた、イスラエル人女性アーティストNinet Tayebが、リードおよびバックヴォーカルとして数曲参加し、彩を与えています。
次はロンドンで行ったライブで、彼単独でRefuge,Permanatingの2曲、途中からNinetが合流してPariah,People Who Eat Darknessの2曲を披露しています。




特にNinetの情感あるヴォーカルが印象的なPariahはシングルとしてリリースされ、次は2人でドイツのTV番組ZDF-Morgenmagazinに出演したときの映像です。



以前から彼のソロアルバムで参加しているメンバーでは、キーボードのAdam Holzmanが全面的に参加しています。また、ドラムのCraig Blundellも一部参加し、ギターのDave Kilminsterもバックヴォーカルで参加しています。但しベースは殆どSteven本人は弾いているのでNick Beggsは参加していません。

レコーディング、ライヴやプロデュース、ミキシングをひたすら行い、表立って饒舌に話すという印象を彼に持っていませんでしたが、今回のアルバムリリースに際しては、様々なメディアで自ら発信しているようです。次では、彼がこのアルバムの各曲の解説を行っています。



ここでYesに関する悲しいニュースが飛び込んで来てしまいました。
Steve Howeの下の息子、Virgil Howeが若干41歳で突然世を去ったとのことです。Steveの2人の息子は共にミュージシャンとして活動していて、VirgilはLittle Barrieというバンドのドラマーだったそうです。時折父親であるSteveのソロアルバムやツアーにキーボードで参加していることは知っていましたが、具体的にどのような活動をしていたのかは不明でした。これでYesの残りのYestivalツアーはキャンセルとなってしまいました。残念。

Styx The Mission

Styxが前作から14年振りのアルバム「The Mission」をリリースしました。シングルカットされたGone Gone Goneです。



前作「Cyclorama」は、バンド独自のレーベルからの初リリースで日本盤が無かったこと、当時はまだネットから積極的に情報を得ていなかったこともあり、そのリリースを知ったのはかなり後のことでした。日本盤が無ければ当然日本のメディアで取り上げられることも無いし、リリースを知った後でネットを見ても、本国でも話題になってないように見えました。私もアメリカのアーティストに興味を失っていたこともあり、結局今に至るまでこのアルバムは聴いていません。

ニューアルバムから、Radio Silenceです。




Styxは、1970年代後半から80年代前半に絶頂期を迎えたバンドです。私が知ったのは78年の「Pieces Of Eight」リリース後で、サウンドの良さはもちろんですが、そのヴォーカルハーモニーの素晴らしさに感動した覚えがあります。その頃は大手レーベルA&Mからのリリースで当然日本盤が有り、その時期から日本でも人気が出始め、翌年のBabeのヒットで多くの洋楽ファンに知られるようになりました。その後、大衆受けを狙ったサウンドにシフトしたため、プログッシヴ色を薄めていきました。それが結果的に多くのビッグヒットを生み出すことになりましたが、中心人物であるDennis De YoungとTommy Shawとの間に亀裂が生じ始め、1983年の「Kilroy Was Here」の後Tommyが離脱してしまうことになりました。
その後Tommy抜きで活動しアルバムもリリースしたがぱっとしなかったため、90年代中盤にTommyを呼び寄せツアーを行いその後アルバムをリリースし、低迷期から復活を遂げました。それが本格的な復活となるはずが、その時のアルバムが絶頂期の輝きには欠ける中途半端なサウンドであったこと、その後のDennisの離脱により頓挫した形になりました。
その直後、Lawrence GowanというDennisにも優るとも劣らない新メンバー加入に拘わらず、その情報が表立って日本に伝わることが無かったため、日本では忘れ去られたような存在になってしまいました。しかしそれから暫くして、新ラインナップによるオーケストラとの共演ライブや、「The Grand Illusion」「Pieces Of Eight」完全再現ツアーの情報が伝わってくるようになり、完全復活が近いことを伺わせました。

このような経過があってこの度のニューアルバムリリースとなり、それを記念した7月に行われたライブでのBlue Collar Man, The Grand Illusion, Ladyです。




ただ、日本でも過去に人気を誇っていたバンドのニューアルバムであるにも拘わらず、日本盤リリースの予定が無いのは残念です。
本アルバムは火星探査をテーマにしたコンセプト・アルバムになっていて、曲間に殆ど途切れの無い構成になっています。全14曲と聞いたとき、軽く1時間を超えるのではと思いきや、全体で42分足らずと各曲が短くなっています。どちらかと言うと、アルバム全体が組曲で構成されていると捉えるべきなのかもしれません。サウンドの方は絶頂期の「Pieces Of Eight」「Cornerstone」辺りに近く、コンセプト・アルバムであることも相まって、プログッシヴ色が多少強まった印象です。ソングライティングとリードヴォーカルの面で中心となっているのはTommy Shawで、プロデュースと共作で活躍しているのは、Tommyと近年コラボレーションしているWill Evankovichです。

本アルバムで最もプログッシヴ色の強いRed Stormの、ドラマーのTodd Suchermanをフィーチャーした映像です。



この曲の注目点はりズムで、最初のヴァース部は5/4(5拍子)、サビの部分は6/8でそれが繰り返されています。さらにその確認には苦労しますが、7/8(7拍子)の部分も有るようです。このような複雑なリズムアレンジと、ヴォーカハーモニーが魅力となっている曲です。
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