以下 http://mage8.com/magetan/roushi08.html より引用

第七十九章

原文
和大怨必有餘怨。安可以爲善。
是以聖人執左契、而不責於人。
有徳司契、無徳司徹。天道無親、常與善人。

書き下し文
大怨(たいえん)を和すれば必ず余怨(よえん)あり。
安(いずく)んぞ以(も)って善と為(な)すべけんや。
ここを以って聖人は左契(さけい)を執(と)りて、
而(しか)も人を責めず。
徳有るものは契(けい)を司(つかさど)り、
徳無きものは徹(てつ)を司る。
天道は親(しん)無し、常に善人に与(くみ)す。

現代語訳
深刻な怨みからくる争いを無理やり和解させても
必ず火種がくすぶり続けるものだ。
どうしてそれが善い事だと言えるだろうか。
だからこそ「道」を知った聖人は、
例え契約や法によって正義が自分にあっても
相手を責めたりはしない。徳のある者は債券を管理するだけ、
徳の無い者は無慈悲に取り立てを行うと言われる事である。
天のやり方にはえいこひいきが無く、いつも善人の味方をする。

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1/31追記
契約書などの紙の管理はするが、強引に取り立てたりしない。
天は完全に平等だから、常に善人にえこ贔屓する。
正義は自分にあるという事実さえあればいい。
貸しは貸したままで良いのだ。