以下 http://mage8.com/magetan/roushi05.html より引用

第四十九章

原文
聖人常無心、以百姓心爲心。
善者吾善之、不善者吾亦善之、徳善。
信者吾信之、不信者吾亦信之、徳信。
聖人之在天下、歙歙焉、爲天下渾渾。
百姓皆注其耳目、聖人皆孩之。

書き下し文
聖人は常に心無く、百姓の心を以って心と為(な)す。
善なる者は吾れこれを善しとし、
不善なる者も吾れまたこれを善しとして、善を徳(う)。
信なる者は吾れこれを信じ、
不信なる者も吾れまたこれを信じて、信を徳(う)。
聖人の天下に在るや、歙歙(きゅうきゅう)たり、
天下の為(おさ)むるや渾々(こんこん)たり。
百姓は皆その耳目を注ぐも、聖人は皆これを孩(と)ざす。

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道にしたがう聖人には差別する心がなく、一般庶民と変わらない。
世の人が善人と思う人は私も善人とし、
悪人と思う人も善人として接するので、私は善人ばかりに恵まれる。
世間で信頼されている人は私も信頼し、
信頼されない人も信じるので、周りには信頼できる人しかいなくなる。
聖人の世間でのありようは、息を吸うが如くさりげなく同化しており、
行動するときは人と自然に交わる。
一般人はいつも神経質に警戒するが、聖人には誰もが心を許す。

聖人は敵を作らない。み~んないい人、み~んな友達。
う~ん、それでいいのか?

そう、それでいいのだ。人と接する基本的な姿勢のこと。
差別は良くない。自分次第で周りは変わる。ただし、、、
類は友を呼ぶので、付き合う相手はしっかり選ぼう!