以下 http://mage8.com/magetan/roushi05.html より引用

第四十六章

原文
天下有道、却走馬以糞、天下無道、戎馬生於郊。
罪莫大於可欲、禍莫大於不知足、咎莫惨於欲得。
故知足之足、常足矣。

書き下し文
天下に道有れば、走馬を却(しりぞ)けて以(も)って糞(ふん)し、
天下に道無なければ、戎馬(じゅうば)郊(こう)に生ず。
罪は欲すべきより大なるは莫(な)く、
禍(わざわ)いは足るを知らざるより大なるは莫く、
咎(とが)は得るを欲するより惨(いたま)しきは莫し。
故に足るを知るの足るは、常に足る。

現代語訳
世の中で「道」が行われていると、
伝令の早馬は追いやられて畑の耕作に用いられるが、
世の中で「道」が行われていないと、
軍馬の活動が都の近くでも起こるようになる。
人間の欲望ほど罪深いものは無く、
足るを知らない事ほどの災いは無く、
何もかも手に入れようとする事ほどの過ちは無い。
だから足るを知ると言う事で得られる満足によってのみ、
人は本当の満足を得られるのだ。

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生かされているこの原点をどう思うか?
現状に感謝するものは、足るを知る。
足るを知るものは、常に足る。