上善若水。水善利萬物、而不争。處衆人之所悪。故幾於道。
居善地、心善淵、與善仁、言善信、正善治、事善能、動善時。
夫唯不争、故無尤。

以下 http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/index.html より引用

[書き下し文]
8.上善水の如し。水は善く万物を利して而も争わず。
  衆人の悪む(にくむ)所に処る(おる)。故に道に幾し(ちかし)。
  居るには地を善しとし、心には淵き(ふかき)を善しとし、
  与(とも)にするには仁なるを善しとし、言は信あるを善しとし、
  政(まつりごと)には治むるを善しとし、
  事には能(のう)あるを善しとし、
  動くには時なるを善しとする。
  夫れ(それ)唯(ただ)争わず、故に尤(とが)無し。

[口語訳]
 最上の善は水のようである。水の善なるところは、
 万物に恩恵を与えて水自身は争わないところである。
 水は人民が好まない低い場所にある。
 その為、水は『道』に極めて近いのである。
 住居を作るには善い土地を必要とし、心の内容では奥深いものを良しとし、
 一緒に物事をするには相手への優しい思いやりがあることを良しとする。
 言葉は誠実で嘘のないものを良しとし、
 政治では秩序が維持されている状況を良しとし、
 物事においては実際の成果があることを良いとし、
 行動する時には時宜を得ていることを良いとする。
 それらの善いものは争い合うことがない、その為に危険な間違いがないのである。

**************************************

水は、与える一方である。
水は、争わない。つかみどころがなく争えない。
水は、自ら低い所に安住する。下手で謙虚である。
水は、成り行き次第で柔軟である。時間を味方につける。
水は、(争わないので)咎められることがない。(咎めることが)出来ない。
それゆえ、実は最強である。

水のように生きよう!