こないだ鍼治療に行ったとき、また簡単な体操を教わった。
膝の屈伸なんだが腰にとても良いと。
「これは太極拳なのよ」と王先生は言う。
あ、そーなんすか。
と素っ気なく答えてると。
「これとても素晴らしい動きよ」
と念を押された。

あたしゃ、念を押されるとやることにしている。
念を押されなくてもやりなさいとは思います、はい。
もっとも先生も、きっとこいつやらないだろーなと念を押したんだろ。

はいはい、と、その場でやることにした。
やるからにはちゃんと教えてもらいたい。
鍼治療終わってからっすよ。
寝ぼけ頭で身体動かして。
ちゃんと教わった。

そして、先生はまた言った。
「これ太極拳ね」
あ、さっき聞きましたよ。

「太極拳は公園でやるものじゃない。生活の中にある!」

ん?!
なんかスゴいこと言ったぞ、先生。
刺さったぞ。
ははぁ、なんかスゲーな。

「三味線を歩くように喋るように弾きなさいよ」
ってよく言う。
僕が。
「三味線持って稽古じゃなくて普段から出来るよ」
とも言う。
僕は。

そーか、生活の中かー。
先生は繰り返す。
「そうよ、生活の中よ。歩く時もちゃんとかかとからついて歩くのよ」
おおおっ。
気にしてなかった。

生活の中にある。
歩くの気をつけよ。

それから早くお弟子さんに
「三味線は生活の中にあるんだよ!」と言いたい。