福島の青い空(594)





老人ホームに入ると殺される





宮崎市の老人ホームで若い職員が90代の老人の上に馬乗りになっ

て暴力をふるい、3日後に死亡させていたことが分かった。

施設ではこの職員を懲戒解雇した。

ばれたのは氷山の一角であろう。多くの老人たちが知らないところ

でひそかに始末されているのだと思う。

家族から始末を依頼された例もあると思う。

現代の姥捨て山。

本人も楽になれて、家族も費用が浮いて大助かり、施設も職員も入

所者の回転が良くなって、がっぽり儲けるのだと思う。かくして三

方がおめでたい結果になってよかったと思っていると、いやそれは

犯罪ですというものが現れた。

3日後に死亡しているのに事件にもされていない。解剖もされてい

ない。ヘンテコな事後処理である。

今までのケースをみな総ざらいして見直す必要がある。

密室で行われているから明るみに出るのは至難であるが、おそらく

当数が殺されているものと思うべきである。

今回はたまたま犯行がばれたが、そもそもがだれも困らず皆ほっと

している現状がある。入所費用が高いのである。

家族が早く死んでくれ、早く死んでくれと願えば、次第に顔に出て

家族の楽になる姿を見て犯行に及ぶものもいるに違いない。

「福島の青い空」はいつもそういうろくでもないことを言い出す。

いってえ何考えてんだと怪訝に思う人も必ずいる。

そんなに大切な人なら老人ホームになど入れずに自分たちで最後ま

で面倒みよ。

自分たちができなかったくせに、他人なら人の親の世話など、なお

きないべ。

昔は老人ホームなどなかった。身寄りのない老人が最後に身を寄せ

る施設はあったが、現在のような老人ホームなど一つもなかった。

自分たちの親がそうしてきたように、子供も最後まで親のために介

護した。

あばれたり、恍惚の人になったり、徘徊したりして、さんざんだっ

たが、苦労して送ってやった。

自分たちが最後まで面倒みるのをやめて、施設に送ったリしたこと

で家族の悔恨は死ぬまで続く。

そのことによって、馬乗りになって殺されたら、家族の悔む姿はも

うこれは断腸の思いではなかろうか。

それは親が死んで初めて分かることで、施設に預けて失敗したこと

悔やむのである。

プロに世話してもらうこと。

住宅事情があること。

家族の仕事などの都合。(共稼ぎなどで世話ができない)

嫁が嫌がった。(家族の都合)

老人本人、家族にも金がいっぱいあった。

そういう事情で、簡単に考えて老人ホームに叩き込んでしまった。

死んでからこんな思いになるなんて思ってもみなかった。

もう取り返しがつかない。

どんなに苦労しても最後まで自分たちで面倒をみるべきだった。

後悔先たたず。だから安易に考えないで、自分は親に対しどうある

べきか、どうすれば後悔せずに済むかということをよく考えるべき

ある。親の存在は重いぞ。人間の生の根源だからだ。

簡単に手っ取り早く済ませられると思うのは大間違い。

職員が馬のりだなんて地獄だ。

なんとなれば自分もそうされるということです。親の姿を子はじっ

と見ています。

嫁がこれ以上面倒見ない、嫌なら出てゆくなどという深刻な状況な

らみんなと一緒に地獄に行くしかない。そういう状況を引き寄せた

のは家族全員の責任である。ノイローゼである。

幸せと不幸せはフィフティ・フィフティで、親の面倒は人生の幸せ

かなめで、これに失敗すると地獄。

親が殺されたくなかったら老人ホームに入れるな。



以前に老人が虐待されていることを取り上げて書いた記事。↓

その時は当ブログを非難する人もいたが、そのとおりになっちゃっ

た。




年々増えている高齢者施設の職員による入所者への虐待 ↓




100歳まで親をひとりで面倒見た同級生の女性の話。↓

われわれの世代は親をみなこういう形で見送った。なんとなれば自

分たちの親がそうやっていたからだそれ以外に理由はありませ