福島の青い空(544)




オオタカネバラ(2)



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天栄村の羽鳥湖です。展望台からです。

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お目当てのオオタカネバラです。日本で一番大型の野生のバラで
す。
ふだんは3000mクラスの高山でしか見られませんが、標高50
0mの風穴地帯は真夏でも気温が3度くらいなので、高山植物が
くんです。
今まで何度もそばを通り、行く機会があったんですが花期のせいも
あり、寄る機会がありませんでした。今回は狙い澄ませて花期に間

に合わせました。国指定の天然記念物です。

こういう限定された場所に咲く花々は魅力がありますね。

福島でも猪苗代湖の南側の郡山市湖南にあるバイカモ(梅花藻)も

ちょうど今頃から咲きだします。この花も限定的で、冷たい清水の

ところでしか生育できません。土地の人たちは昔から大事にしてき

ました。おかげで珍しい植物を見ることができます。



オオタカネバラにしろバイカモにしろ土地の人たちにとって1銭に

もなりません。町の人たちは観光地化など望んでいませんし、願う

ことはこの土地がいつまでも自然の風物を残し、次代に残すことだ

と思っているのでしょうね。

私はバイカモをはじめて見た時、いささかとりみだしました。自然

に圧倒されたのです。

家族をほったらかしにして写真を撮りまくったわけです。

今回もやっぱり圧倒されました。斜面いっぱいがオオタカネバラ

に埋め尽くされてんです。


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車道は第三指定地まで行ってます。ここに駐車場があります。私は

まず第三指定地を回り、次いで第5指定地に行きました。第6指定

地はしばらく登りでした。途中が藪で諦めました。ついで第4指定地

に行き、第2指定地、それから第1指定地に行ききました。

コースは3―――5―――6―――4―――2―――1と変則で

す。

オオタカネバラが咲いているところを優先したのです。途中で動け

なくことを考慮して、まずバラからだというわけです。

え!第3指定地は一番バラが多いと聞いていたからです。

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途中にある風穴です。こういうところから冷気が噴出しています。

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レンゲツツジです。

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キケマン
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ムラサキケマン

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フタリシズカ  センリョウ科

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ホタルカズラ ムラサキ科

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風穴体験コーナーです。こういうところは何か所かあり、昔から土

地の人たちは冷温貯蔵所として利用してきました。

なにしろ3度ですから、大概のものは貯蔵できます。

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温度計は3度を示していました。この日福島市は32度でしたか、

年寄りは体調の管理に気をつけねばなりません。

体温の変化は7度が限界で、それ以上は免疫力が下がるといわれて

ます。涼しければいいというものではありません。ご用心。

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最後は風穴ご飯の紹介です。

玄米味噌おにぎり

たくあん

シナチク味付け(好物)

白菜とカブの一夜漬

カップラーメン(カレー味)

食後のコーヒー

あ~こりゃこりゃです。一人で来てよかった。

家内とくると火は使わせてもらえません。火事の疑いを受ける恐れ

があるとかです。

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ここから白河に向かいました。

家内を説得して、ついてくるのをやめさせたんです。

貴殿は旅行に行くとわがままが出て、思うように行かないと不貞腐

れてしゃべらなくなり、安全運転上支障をきたすので、どうか同行

するのをあきらめてくれと懇願したんです。そうしたら、本当にあ

きらめてくれたんです。

やはり自分の欠点がご本人は一番よくわかってたんです。

当初の400キロの道を自分の運転だけで走破しなければならない

担はこれでなくなりました。前日に行ければこういうことはな

かったんですが、おかげで計画全体が齟齬をきたし、とりあえず、

中山風穴に的をしぼり、あとは体調次第ということで出発しまし

た。

疲れましたが、なんとか無事行ってこられました。

栃木県から121号線を北上する計画はとりやめ、イザべラバード

「日本奥地紀行の」のトレースは、改めて計画します。

白河ではなにをしたいかというと、かねて行ってみたかった、白河

跡です。さらに白河小峰城址です。東北諸藩と新政府軍が戦っ

て、東北の戊辰の役が始まりました。この小峰城址を見てきまし

た。

白河は何度も来ています。しかし、いずれも小峰城址は訪れたこと

がありませんでした。

今般さらっとですが見物して、勉強してきたことが眼に見えるよう

で非常に楽しかった。これからなんども訪れてみたいところです。

詳しくはあらためてアップします。