この件が表面化するまで、私は実にお気楽に幸せに生きていました。



夫に自分の心をすっかり委ねていたんですね。



愛する人とともにある幸せ

自分は愛されているという幸せ

みたいなものを前提に生きていたわけです。


まあ、勘違いだった時期もあるわけですが(笑)



でも、今回の件で私はそれが幻想であることを知りました。

全ては諸行無常ってやつで。



再び夫が私のことを愛してくれるようになったとしても、

たとえ他の誰かと愛し合うことがあったとしても、

私はあの絶対的な幸福感の中には帰れないと思うのです。



私は「今」貴方を愛しています。

貴方は「今は」私を愛してくれています。



そういう中でしか、生きられない。

永遠なんて無い。



ある意味、私の中心は夫だったのだと思います。

今は、私の中心は私です。

私の心は私のもので、他の誰にも明け渡すことはないでしょう。



大人になったということなのかもしれません。



でも、できれば幸せな幻想中で生きていたかったです。

あの幸福感には、もう帰れない。

そのことはやはり、寂しいです。