引き渡しから3週間後
待ちに待った、テレビの電波開通の日
我が家は一条工務店の注文住宅

高い気密性に守られた静かな空間で
大きなテレビとこだわりの音響で、大好きな韓国ドラマやアニメ、映画を心ゆくまで楽しむ……
それが、家づくりの中で私が一番楽しみにしていたことでした
そのために、予定になかった壁掛けテレビの場所も作り、奮発して大きなテレビも新調したんです

その日は、少し風が冷たいけれど、電波調査にはもってこいの快晴

「今日から、あの大きな画面でドラマがみられる

」
そう思うと、胸の高鳴りが止まりませんでした

アンテナ工事の業者さんと挨拶を済ませ
「とりあえず電波があるか見てきますね」
と、業者さんは裏の屋根へと登っていきました
早く終わらないかなぁと待っていると……
ガチャガチャと梯子を片付けている…
「あれ? もう終わり? 意外と早かったな」
なんて思いながら呼ばれて行くと、業者さんの口から信じられない言葉が飛び出しました
「……電波、届いていません」
「えっ? なに言ってるんですか?」
思わず聞き返しました
「右側も、左側も、念入りに調べたんですけど……どこをどうしても電波が届いてないんです。最初はあったんだと思いますが、隣に家も建ってしまって届かなくなったみたいです」
目の前が真っ暗になる、衝撃の事実

まさか、電波届いてないって
さらに追い打ちをかけるように
「高さ制限もありますし、高く出来ません。他は有料の配信サービス等で見ていただくしかありません」
と……
あまりの動揺に、営業ではなく夫に電話
状況を説明しましたが、業者さんにはこれ以上できることはなく、そのまま帰ってもらうしかありませんでした
そのあと営業担当にも連絡し、謝られはしましたが……
「ごめんなさい」で済むような、簡単な話じゃないんです

あんなに楽しみにしていたのに
あんなに準備したのに
ナイトストーンのキッチンで料理をしながら
リビングの大きなテレビを見る
あの大きすぎるこだわりのテーブルから
テレビを見る
そんな当たり前だと思っていた未来が
足元から崩れ去った瞬間でした
ショックで、私はその後、丸一日寝込みました