ロマンス | 愛は言葉の壁を越えるのか

ロマンス

休日の昼間、携帯電話が鳴りました

こんな時間に誰かしら?


光るディスプレイには

「図書館」の文字


やばい

延滞図書の返却要請にちがいない

いやいやわかっていたのよ

でも平日はなかなか読む時間がなくて

この土日に読んで返そうと思っていたの…


というわけで

家事を後回しにして

3分の1ほど残っていた物語の続きに没頭すること約2時間


それは

一風かわった世界の話で

社会風刺があり、人を殺す場面があり、

DV被害の女性、認知症の老人、言語障害の少女などなど

一見暗くて重い要素が盛りだくさんなのですが

軸になっているのは

長い歳月をかけた奇跡的なラブストーリーです(とわたしは思っている)


20年を経て再会することになったときに

男性の気持ちが揺らぎます


  出会い、間近に顔を見合わせてそれぞれに失望する光景を天吾は思い浮かべた。

  語るべき話題すらみつからないかもしれない。


  本当は会ったりするべきじゃないのかもしれない。

  巡り合いたいという想いをそれぞれ大事に胸に抱えたまま、

  最後まで離れ離れになっていたほうがよかったのではないか。


なんだかこの心理って

インターネットを通じて知り合い好意を持ったひとに

初めて実際に会うときのそれと

近いものがあるように思います


それでも

小説の主人公の男性は会うことを決心します


  たとえその結果どのような失望がもたらされようと、

  このまま背中を向けて逃げ出すわけにはいかない。


うーん

わかるなあ


それは避けがたく目の前に在る運命で

もしも避けて通れば

この先ずっと後悔する、

というより

避けて通ることはできないたぐいのものなのですね


小説のなかのロマンスは

期待を裏切ることなく

ひとまず成就しますが

まだ続編があるようなので油断はできません


さて

小説よりも奇なりといわれる現実では

どうかなあ?


この国際遠距離恋愛という運命の選択は

果たしてどこに行き着くのかしら…