≪皆殺しのバラード≫・ミレーユ・ダルクも出演していた ジャン・ギャバン作品・1966年 | 吐夢の映画日記と日々の雑感

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        ≪皆殺しのバラード≫

こんばんは・いつもご訪問いただきましてありがとうございます。

フランス映画  ジャン・ギャバンの≪皆殺しのバラード≫を取り上げます。

キャスト・・・・フランス映画ではお馴染の脇役さんたち、そして

 

ハリウッドから ジョージ・ラフトを迎えて
 

仏米のフイルムノアール合戦が満載の作品。

今回改めて見まして あれ!ミレーユ・ダルク出てたっけ?

 

するとクロード・ブラッスールも?という具合で何にも覚えていませんでした。


 

ブラッスールは名優・・・天井桟敷の人々で圧倒的な存在感を与えてくれた名優の
 

ピエール・ブラッスールの息子さんでドロンの≪愛人関係≫に
 

出演してました。



ギャバンの親友の骨董屋のパルテル役のゲルト・フレーベに至っては
 

≪007 ゴールドフインガー≫でまさにゴールド・フインガーを演じていた
 

役者さんで私の記憶するところではオードリーの≪華麗なる相続人≫で
 

味のある刑事役で記憶に残っています。



そしてそして私たちの親たちの年代で、圧倒的に人気のあった俳優の
 

ジョージ・ラフトはギャング映画の常連でその渋さで
 

人気がありました。

そして今夜は後で、ちょっとミレーユ・ダルクにも触れてみます。

ポウロ           ジャン・ギャバン
チャールズ          ジョージ・ラフト
イレーネ        ナディア・ティラー
リリー         ミレーユ・ダルク
パルテル        ゲルト・フレーベ
マイク            クラウディオ・ブルック
ジウリオ        クロード・ブラッスール
ノエル刑事       ダニエル・チェカルディ
リー          ダニー・ドーベルソン

パリの飛行場に降り立ったダイヤのポロの異名を持つ街の顔役であるポロ。

 

 


 

今日も警察ん摘発を逃れ、すんなりと税関を通り抜けた。
 

ポロは金や宝石や古物で財を成していた。
 

60過ぎか・・・白髪をたくわえ恰幅のいい老紳士はとても
 

密輸の大立役者とは思えない上品さを醸し出していた。
 

どうやって警察の厳しい網をかいくぐって密輸を実行しているのか
 

大きな謎であった。

 

 


彼には親友である相棒パルテルがいて彼がいつも大胆な計画を編み出し
 

ポロと金を山分けしていた。
 

パルテルにはイレーヌという元ポロの女と暮らしていて、
 

密輸で稼いだ金を彼女に貢ぎ、湯水のように使わせていた。
 

それ程パルテルは彼女を愛していた。
 

ポロは表向きクラブの支配人をしていてそこは
 

ショーあり、若者たちのダンススクエアもあり繁盛していた。
 

そしてそこに個室があり店の女の子と二人きりになれるようだった。


その女の子の一人リリーに入れあげている新聞記者がいた・・マイクという。
 

シカゴ新聞の記者だという。
 

無一文になってリリーから捨てられたくなくてお金が稼ぎたかった。


リリーはマイクをポロに会わせた。
 

ポロは東京ま30キロの金塊を運べという。
 

マイクは引き受けた。
 

実はマイクは、金密輸を取り締まるため、渡仏してきた
 

米国諜報員だった。
 

マイクがポロの動きを探るため懐に転がり込んだ頃、
 

ポロの仕事仲間が次々と殺されていった。
 

そして自らも暗殺者に狙われたため、
 

ポロは黒幕の正体を追うことにした。
 

黄金密輸団の心臓部にあたるロンドン、フランクフルトなどの都市で
 

一斉に機関銃の攻撃を浴びた。
 

そしてその脅威はパリにまでやってきた。イレーヌが誘拐され、
 

バルテルも毎夜脅迫にあっていた。
 

周到な計画性と執拗で強力な攻撃をみせる敵の大立物は
 

アメリカ人のチャールズであると、そう教えたのは
 

ポロのもとに転がりこんでいるシカゴ・トリビューンの記者マイクである。
 

チャールズも実は、
 

アメリカ秘密警察からポウロ一味を捕らえるために
 

送りこまれたスパイであった。
 

最近、キューバに流れる大量の黄金の出所を
 

つきとめる使命を持っていたのだった。
 

チャールズはパリに乗り込みポウロに会見を申し込んだ。
 

ポロは二回目の会見の際に鞄に時限爆弾を入れて出かけた。
 

チャールズはどこでポロを殺すか、捕らえるかてぐすね引いていたが
 

トイレに行くと言って微笑をたたえて
 

手下とマイクとポロは部屋を出た。その瞬間、
 

爆発音が轟いた。チャールズとその一味は・・・・・
 

しかし外に出たポウロを待っていたのはノエル刑事とマイクであった。
 

ポロはしたり顔のマイクの頬にぴんたを張った。


とにかくおしゃれな作品です。雲霧仁左衛門ではないが
 

ギャバンぼ顔役の凄みと可愛さとしゃれっ気。
 

そしてこのギャバン扮するポロの横にはいつもボクサー犬が寄り添っていて
 

これがまた貫禄なんですよ。
 

静かで賢くて貫禄があってポロが二人いるような。


1960年代の東京の様子が割りと時間を割いて映されていて興味深いです。

 

その時に聴こえてくるサウンドが太鼓の音交じり・・お神楽のような。

 

まだ東京に市電が走っていて邦画よりも味が出ていたような・


パルテルに扮したゲルト・フレーベ。こんな大物俳優が
 

ごく自然に盗人の相棒役を演じていて楽しい。


さて、ミレーユ・ダルクさん・・・
 

惜しくも三年前に亡くなりましたが、
 

1961年にデビューしていまして、1966年に
 

≪恋するガリヤ≫でその存在を世界中に知らしめました。
 

マール・デル・プラタ国際映画祭で主演女優賞を得ているんですね。
 

その年にこの≪皆殺しのバラード≫に出演。
 

1969年に≪ジェフ≫でアラン・ドロンに出会います。
 

それからは公私共にパートナーとして
 

作品は6本ですか共演しています。


≪皆殺しのバラード≫ではまだ彼女本来のファッションセンスは
 

役柄ということもあって見ることは出来ませんでした。
 

いつか
 

≪恋するガリヤ≫を取り上げてみたいですね。
 

彼女の作品で好きなのは ≪栗色のマッドレー≫です。

 

晩年のミレーユ

 

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