1着ドウデュース
2着スターズオンアース
3着タイトルホルダー
4着ジャスティンパレス
5着シャフリヤール
結果はこのようだが とても濃密なレースだったと思う。
大外のルメール騎手は菊花賞の大外枠からの勝ちパターンを再現するように 絶好のスタートを決めてスターズオンアースを加速させ
二番手の内に潜り込ませる
スターズオンアースの性能はジャパンカップでも同じ芸当をこなせたので証明済み
抜群の操縦性を見せ二番手を確保し折り合いをつけていく…
武騎手は京都記念を再現しようと
ドウデュースの折り合いに専念するように後方待機
このメンバー相手に後方から捲る戦法はよほどの自信があるのか 先頭のタイトルホルダーまではかなりの距離があったが泰然自若で進める。
引退レースのタイトルホルダーは持ち味を生かし正攻法
自分の型を最後まで貫き 向こう正面から後続を突き放し
横山和生騎手と人馬一体の勇姿が昨年の春の天皇賞を彷彿させる
二番手のスターズオンアースは脚を溜めるためかタイトルホルダーを深追いせず、少し躓いたのが影響したのか3コーナーでも動かない
後続はこの辺りで団子状態になるが
ここを勝機と見たか武騎手のドウデュースが外から上がっていく…
後ろにいた一番人気のジャスティンパレスは横山武史騎手が促すがなかなか加速せずドウデュースに引き離され
宝塚記念と同じようにもたついてるが
中山の直線は短いので不安がよぎる
タラレバになるが
スタートでもたついたが最後方を選択せずに
少し促してタスティエーラの後ろ辺りのポジションを上げていれば…
最終局面は
タイトルホルダーの昨年の栄光を取り戻すかのような
来るなら来いと4コーナーを立ち上がって行く姿は感動的で
逆境をはね除けて抜群の操縦性で番手から勝ちに行くスターズオンアースの凄味、
素晴らしい手応えでコーナーをグンと抜けて出してくる低重心のドウデュースと武騎手の勇姿…
粘り込みを図るタイトルホルダー
追うスターズオンアース
その外から襲いかかるドウデュース
後続は3コーナーでの団子が災いしたのか
ソールオリエンスやタスティエーラは前が開かず進路取りに苦労してる…この辺りは機動力の差が出たか…
ソールオリエンスは右往左往してアクセルが踏めず
タスティエーラはスルーセブンシーズとジャスティンパレスに挟まれるような形で痛恨のブレーキ
馬群を捌いて上がって来たのは百戦錬磨の一昨年のダービー馬、
シャフリヤールは香港でよもやの取り消しを受け、決して調整はスムーズではなかったはずたが、ダービー馬の底力を見せつけるような勇姿を披露して前を追い
大外からようやくエンジンのかかったジャスティンパレスの豪脚が炸裂するが
勝敗は前の3頭に…
勝ちパターンに持ち込んだタイトルホルダーがリードを保ち勝負ありかと思いきや
それを追うスターズオンアースの外から
悠々と捲ってきたドウデュースが素晴らしい加速力を見せ二頭を飲み込み突き抜けるかと思いきや
二冠牝馬も抜かせまいと再加速して
ゴール前で粘り込みをはかるタイトルホルダーを一気に抜き去る凄まじい瞬発力を発揮し
昨年のダービー馬とオークス馬の競演が始まる…
不運な大外からのスタートで脚を使った分だけ僅かに脚が鈍った
スターズオンアースをドウデュースが振り切って栄冠を手にしたが
三者各々が勝ちパターンでの真っ向勝負
イクイノックスやリバティアイランドがいなくても
今年の有馬記念は名勝負だった。