必勝を期した昨年の布陣とくらべ

今年はスルーセブンシーズだだ1騎


春先の中東への攻勢に比べて

とても寂しいのは

昨年の結果でビビったのだろう

厳しい戦いだと思われるが

挑戦しない限り勝てない

日本人として応援します。


スピードシンボリやメジロムサシの頃は知らないが


1986年

シリウスシンボリがダンシングブレーヴの圧巻の末脚に屈しチリのダービーと最下位争いをしてた時から


忘れもしない1999年

前年にフランスの短距離G1を二つ勝ち

競馬先進国である欧米でもなんとか通用する

と希望が見えたが

まだ根幹距離の2400は別物

その頂点である凱旋門賞なんて夢のまた夢、雲の上と思われていたが

エルコンドルパサーが2400のサンクルー大賞に優勝したとき

頂きは案外近いところにあるかもと日本中が思ったはずだ

最後の直線

行け!と馬券発売もしていない海外のレースに日本中が叫んだのではないか?

日本の夢とヨーロッパの意地の激突

日本からの侵略者を迎え撃つ

地元フランスのダービー馬 

最期の砦アークは渡さない

現地から見たらそうだっただろう

希代の名馬モンジューが居なければ

エルコンドルパサー凱旋門賞圧勝と歴史に刻まれていたはずだ

奴はその約2ヶ月後には府中の高速馬場でも怒涛の末脚を繰り出し4着まで押し上げ

翌年のキングジョージは馬なりで日本から遠征したエアシャカールやファンタスティックライトを子供扱い

2000年のドバイワールドカップを圧勝したドバイミレニアムとのマッチレースまで企画されるほどの化物だったが

それと互角に渡り合ったエルコンドルパサーの実績は後の日本の関係者に勇気を与え

ヨーロッパの関係者に脅威を与えただろう


2002年

マンハッタンカフェ参戦

道中は手応えよくまわってるのでスタミナ勝負なら菊花賞と春の天皇賞の勝馬なので大丈夫、

勝つかもと思っていたが、直線は伸びずショックだったが

故障とのことでそのまま引退


2004年

タップダンスシチー

道悪をものともしないこの馬ならロンシャンでもと思いきや ストで飛行機が予定どおり飛ばない…

輸送トラブルで馬の調子が落ちた中での出走…

馬が可哀想過ぎた

99年はエルコンドル対策で重馬場に更に散水して極悪馬場にしたフランスなら

今度は輸送妨害か?と疑いたくもなった


そして2006年

日本競馬史上最強、近代競馬の結晶のはでな鳴り物入りでディープインパクトが日本からの大応援団を引き連れて参戦。

大挙押し寄せた日本人によりオッズも1倍台の断然の一番人気になり、レース前からコスプレもどきまで現れてのロンシャン競馬場は異様な雰囲気…

レースも勝ち気に逸るディープインパクトは前目につけて異様な雰囲気

それでも直線は手応えよく回って来たので

行け!と日本中が飛び上がる程興奮しただろう


勝って当然のような日本人の振る舞いに

ディープインパクトってそんなに凄いのかよ?と地元勢も奮起したのか

レイルリンクやプライドが文字通りプライドを見せつけるようにかわしていき

結果は周知の通り

是か比でも勝たせたく無いヨーロッパ勢は失格させる方法に出たか?疑い過ぎか?

それでも出来すぎてる…


2010年

ディープインパクトでも跳ね返された壁

それでもナカヤマフェスタとヴィクトワールピサが挑戦

それぞれディープと違い前哨戦のフォア賞とニエル賞も使い

いざ本番

今年も跳ね返されるか?頑張ってくれよ

最後の直線までは大方はそう思っていただろう…

抜け出す英ダービー馬にグングン迫るナカヤマフェスタ!

行け!差せ!かわせ!脚色的には少し厳しくても背中を押してやろうと応援した人は多いはず

惜しい2着で後少し


2011年

前年に惜しい2着のナカヤマフェスタ

ヒルノダムールを引き連れてリベンジに挑むも

前年とはうってかわって二桁着順に沈む…

そう簡単ではないか…


2012年

今年こそ凱旋門賞奪取

前哨戦も快勝し準備万端

金色の暴君ならやってくれると

多くの日本人が期待し

最後の直線で栗毛の馬体が抜群の勢いで先頭に躍り出た瞬間

やった!このまま突き抜けて栄光のゴールだと日本中が歓喜に包まれたが

突き抜けたかのように見えたのはカメラのアングルか…

スミヨンの必死の右鞭にも関わらす内ラチまで不可解な程ささって後続との差が開かないのに、嫌な予感…

そしてそれは現実に…

アークの勝ちかたはこうするんだとばかりにソレミアにゴール前でキッチリかわされ落胆


2013年

スローガンは昨年の忘れ物を獲りに行く…

前哨戦のフォア賞は騎手が後ろを振り返る楽勝

今年こそはと期待も膨らむが

不気味なのは3歳牝馬のトレヴ、我らがオルフェーヴルとの斤量差は5kg

ジャパンカップのジェンティルドンナとの三冠馬対決が思い出されるが

そんなのは比ではなくキッチリ5馬身前で軽々とゴールしていく…

身内であるはずのキズナに蓋されたのも少し響いたか2着は確保、キズナも勝ちに行っての4着、

これが世界の壁か?とも思ったが

斤量差もやはり大きい


2014年

それなら

ドバイターフで圧巻のレースを見せ130のレートで世界一と評されたジャスタウェイ

二冠馬ゴールドシップ、

斤量で有利な3歳牝馬のハープスターと末脚自慢の3本の矢で挑戦

レースは後方で脚を溜め

最後にかわされないように体力を温存したが

前が止まらず追い付かない…

それでも3才牝馬のハープスターの末脚は光り斤量差はやはり有利だと思われた


2016年

それなら斤量的に有利な3歳馬で挑戦とその年の日本ダービー馬のマカヒキが挑戦

これまで5戦4勝、負けたのも皐月賞の2着だけ

、やってくれるかな?

今年はロンシャンが改修でシャンティイ開催でロンシャンより高速馬場傾向だから日本馬に有利な条件だと根拠もない噂もあり期待も膨らむ…

本番前の前哨戦にはニエル賞が選ばれ

鞍上のルメールも5馬身ぐらい離して勝つかもと自信をのぞかせるが辛勝

これで大丈夫か?と不安になるが

大丈夫のはずもなく大敗


2017年

それなら俺がとサトノダイヤモンドが挑戦するも前哨戦から敗退

シャンティイは日本馬向きだと誰が言ったのだろう…

首をかしげたくなる敗戦に本番に早くも暗雲が垂れ込み、連れていったペースメーカーのサトノノブレスの方が期待される始末…

本番は歴史的名牝エネイブルに完敗


2018年

クリンチャー

フォア賞を逃げ切り

本番への期待を繋ぐが

本番はあのエネイブルと並走するも最終コーナー手前で手応えの差は歴然

歴史的名牝の連覇の前になす術なし


2019年

キセキ、ブラストワンピース、フィエールマン

2頭の菊花賞馬と有馬記念優勝馬

スタミナとパワー勝負でもひけは取らない?

前哨戦を使ったのはキセキだけ

スミヨンが折り合いに苦労して逃げて3着だったが前年のクリンチャーと同じように現地の馬と比べて重心が高くコースにフィットしていないように見えて不安…

本番は逃げることも叶わず後方から

ブラストは三連覇を目論むエネイブルと並走するも直線を待たずして後退…

後方で虎視眈々と狙ってたかのようなフィエールマンに至っては走る気を失くしたかのように戦線離脱…

ロンシャンは改修されて日本馬に不向きな馬場になったのか?絶望的とも思える敗戦にショック

アーモンドアイなら?

出ない限りは勝てないし、適正があるかどうかも不明だが

結果を見て、何でもかんでも彼女に期待するのは酷だろう


2020年

ディアドラ

ヨーロッパに長期滞在して欧州競馬にも慣れたか?凱旋門賞挑戦

やはり距離的にも厳しかったか8着


2021年

道悪の阪神大賞典を圧勝したディープボンド

ディープボンドは前哨戦のフォア賞も勝ち

適正は有るだろうと思われた

そして日本の真打ちはクロノジェネシス

道悪も血統も文句無し

凱旋門賞を勝つなら凱旋門賞の子供で

期待は膨らむが

スタートでクロノジェネシスはポツンと外

マーフィーの法則か?訳のわからん乗り方で馬群から離れたチグハグな乗り方に怒りすら覚えたのは私だけではないだろう

それでも二番手で直線に入って来たので

行け!と力が入るが

前半のツケか前が捕まえられない…

コースには適正があったはずだが、それ以上に適正のある本場の猛者達が伸びていく…

惜しい、より悔しいと思った


2022年

古馬チャンピオンのタイトルホルダー、その年の日本ダービー馬ドウデュース、サウジで海外のレースを勝ってるステイフーリッシュ、そしてディープボンドの4頭が出走

このメンバーなら今年こそ

最大の強敵と思われたバーイードが回避したのでチャンス大

8月の前哨戦ではステイフーリッシュは60kgもトップハンデながら2着、斤量にも対応でき、後は単純な力関係だけだと思われた。

ドウデュースも肩慣らしにニエル賞に出走…

楽な手応えで最後方から直線に向き圧勝かと思いきや伸びない…

手応えでは勝ってたのに逆に突き放されて4着…

距離か?

それなら前年の菊花賞を勝ち春の天皇賞、宝塚記念と圧勝してるタイトルホルダーなら問題はないだろう…

まだ日本のファンの期待は大きい

そして本番、突如振りだす雨…

それが止まずに雨足がどんどん強くなる

何故今なんだ…

あまりのタイミングにフランスの気象兵器かと疑いたくもなった

雨で霞むスタート地点からタイトルホルダーが飛び出すが 終始ブルームにつつかれ

嫌な流れ

ブルームはドウデュースのペースメーカーだろうと怒りも覚えるが

馬なりでアルピニスタが楽々と上がっていく、他の日本馬は…と探すが後方でもがいており

その横をトルカータタッソがこんな馬場なんてなんの問題もないとばかりに矢のように伸びていく…

突然の雨を呪いたくもなるが、次元が違うとも思われる敗戦に19年以来のショック

手探りで探し始めた攻略法が近付いては遠ざかりまるで迷路だ

異種競技とも言われ


スルーセブンシーズがやってくれると応援はしてる

ドバイのように数にものを言わせる挑戦でも

ワールドカップで通用したのはサウジ不参加のウシュバテソーロとテイオーケインズだった


今までと違う方法で

やってくれるのではないか