イクイノックス 優勝

前日からドバイで打ち負かしたモスターダフのプリンスオブウェールズ優勝で

否が応でも世界一のこの馬の走りに注目が集まっており

圧巻の勝ちと称えられてますが

結構辛勝だった気もしますね

スタートでよもやの躓き

いつもの素晴らしいぶれないスタートはなく右に少しふらつき、リカバリーしかけていたところにプラダリアに外から圧力をかけられ進路を奪われるように少しブレーキ、

それが災いしてヴェラアズールにまで前に入られ、そのヴェラアズールが後方の位置を取りに下げたので後ろのイクイノックスはそのまま後方に追いやられる不幸の連鎖、

まさかの後方2番手で1コーナーに入る姿に…  オイオイ流石にヤバイんじゃないか?

この時点でかなり嫌な予感がする…

2コーナーから向こう正面 外に進路をとってポジションを少し上げて欲しいが 百戦錬磨の武のジェラルディーナが外からちゃんと蓋をしてる…前はジャスティンパレス… これは囲まれた、後手後手、展開的にテイエムオペラオーの有馬記念2000を思い出すが、 昨年のスターズオンアースの二の舞か…

3コーナー  ジェラルディーナが一気に捲るように上がってく…

 昨年の有馬記念のイクイノックスのように押さえきれない手応えで先団まで取りついていく…

早過ぎじゃないか?

ジャスティンパレスも動き始め

外の壁がなくなったイクイノックスも連れて上がるが、ジャスティンパレスは鞍上の手が激しく動いてて思ったより苦しそうだ…

反対にジェラルディーナは悠々と4コーナーに向かっていく、

イクイノックスはジャスティンパレスを値踏みするように馬体を並べて行き

コースをロスしながら大外に持ち出す

この時点で二頭の手応えの差は歴然、

外から一気に伸びるイクイノックス、抵抗するジェラルディーナを競り落としにかかる

イクイノックスの後ろ着けてたスルーセブンシーズはジャスティンパレスの内を狙うが、前のジオグリフが壁になり立て直す不利…

ここが勝負の分かれ目か

イクイノックスが先頭に立ち、これで決まりかと思われた時に

内から素晴らしい脚

これはビックリ、ダイユウサクのように内をすくったかと思われたが、

あの不利が最後まで響いたか

凱旋門賞挑戦が無謀な挑戦だと言わせない走りでした。

これはヨーロッパでもスルーセブンシーズの名前が広まったのではなかろうか?

しかし ヨーロッパの多頭数の押しくら饅頭のような馬群に対応できるか不安もあるが、

胸を張って挑戦してもらいたい。


勝ったイクイノックスは次はどこを使うのだろうか?

秋の目標はジャパンカップらしいが ここからぶっつけか?

噂されるブリーダーズカップターフは11月上旬の開催なのでジャパンカップ参戦にはローテーション的に厳しい、使うなら9月末か10月初旬のレースだろう、オールカマー?毎日王冠?

やはりあのレース?

やはり見てみたい

別競技だと言われてもこの馬の才能ならと思うのは過去の過ちから何も学ばないからか


そして、ルメールが阪神で大外一気を決めたのはあの馬に対する当て付けではなかろうか?

向こうの2400mをキッチリ走らしたかったとの挑戦状を叩きつけるような言葉に対する無言の返答がこの競馬だとするなら

お互い万全の状態でジャパンカップで対決して欲しい。

そうなるとオルフェーヴルよりタフではなさそうなイクイノックスにとっては過酷なローテーションになるのでやはりフランス遠征は無いか…