ドバイの砂はサウジと違うと思ったのが第一印象

サウジより深く力が必要な馬場の模様。


先ずはゴドルフィンマイルから日本勢は離され

昨年とは違うような違和感を覚える、

なるほど昨年のように日本に易々と勝たさないという主催者の意図を感じる。

UAEダービーは昨年のように日本の強さを見せつける1.2.3.4

これで一気に日本に流れを引き寄せるか…

WBCの野球を見てるような日本対外国の構図


ドバイゴールデンシャヒーン

ここからG1が続くので期待は膨らむが

日本馬はスタートから後手後手でスピードについて行けない

アメリカ、UAEが速い

そして止まらない

レモンポップがどこまで戦えるかと思って見ていたが、馬群に沈んでいく

後方からの日本馬はどうか?と見ても前にはとても届きそうもない脚色

やはり砂が重いのか?パワーが足りない

先程のUAEダービーは何だったのか?と思わせるような本場の底力を見せつけられ、完全に力負けを喫して今年は日本馬は強いと言われてるが、外国馬も強いと痛感


次は芝に戻ってのドバイターフ

ここは必勝を期す日本の誇るエースのドウデュースがレース前日にまさかの出走取消、

この馬とイクイノックスの二枚看板で芝のG1は2つは確実だと思われたが、イクイノックスのコンディションが不調だと伝えられたので、好調をキープしていたドウデュースの回避には心底落胆したものだ、

それでもセリフォス、ダノンベルーガ、ヴァンドギャルドと日本勢は層が厚いので勝てるとは思っていたが、スタートからの位置取りが悪く後方から進む日本勢とは違い、フランキーは完璧な位置取りでこのレース二連覇中のロードノーズを導いていく、まるで勝利の方程式を見てるように追い出しも完璧、直線でうまく外に出したセリフォスも届きそうな脚を使うが、距離なのか脚が上がり ロードノーズが遠ざかる…

最後方で何度も首を上げていてスムーズさを欠いていたダノンベルーガは馬群を捌くのに四苦八苦しながら進路を見つけ矢のように伸びる

この馬の末脚はドウデュースやイクイノックスとも遜色はない…しかし道中で馬群に閉じ込められ最後方に押しやられていた分だけ、

時既に遅し…強烈な決め手は世界にアピール出来たが2着迄

自在に動けるドウデュースが居てれば…

タラレバを思わせるほどの悔しさ

確勝だと思えたレースを落とし 今年はもうダメなのではないか?と思わせる嫌な流れ


そして、ドバイシーマクラシック

日本総大将イクイノックスは大丈夫か?

調子はどうなのか?

逃げ馬が居ないのでもしかしたら押し出されるのではないか?

黒い馬体なのでよく解らないが少し後ろ脚が寂しくないか?

パドックから不安がよぎる

レベルスロマンスは太めが残ってるように見えるが、モスターダフがよく見える…

シャフリヤールもよく見え、もしもの時はこの昨年の勝馬にと祈るような気持ちでレースを迎える、

ゲートが開き、やはり誰も行かない、イクイノックスは抜群のスタートから先行のポジションを探るが、スピードがありすぎて1コーナーで押し出される…

力んで走って負けた皐月賞の事が脳裏をよぎるがルメールも腹を括り、逃げの手に出る

抑えて抑えて調教のように周って来れればハーツクライの再現になるかもと思うが

後ろにモスターダフがピッタリと張り付きサウジと同じように抜け出しを狙ってる

中段のレベルスロマンス、ウエストオーバーもリズムよく周回してる…

イクイノックスが先頭のまま

不安は4コーナーまで続く…

レベルスロマンスやモスターダフ、ウエストオーバー等の世界の名だたるトップホース達がイクイノックスを射程圏に入れて追撃を始める…

がルメールの手応えは悪くない、

逆に後続の手が激しく動いてる…

サウジでブッチ切りを演じたモスターダフがスパートをかけてきたが

一馬身が二馬身…二馬身が三馬身…

ほぼ馬なりで後ろがどんどん離れていく…

シャフリヤールも必死で追ってる

後ろは完全に2着争い優勝圏外に追いやられた…

五馬身から六馬身…アイルランドダービー馬以下を軽々突き放す日本の年度代表馬の姿に

ルメールより早く見ていた者達がガッツポーズをしていたのではないか?

ゴール前で抑える余裕を見せてコースレコードの圧巻のパフォーマンス

モンスターパフォーマンスと英語で騒ぎ立てるのが聞こえるのも頷ける

嫌な流れを満塁ホームランで逆転したようなイクイノックスの戦慄の世界デビュー


ベールを脱いだイクイノックスのパフォーマンスで霞んだようなメインのワールドカップが始まる…




パンサラッサはいつもより小さくて見えた

スタートから逃がしてもらえない

完全に内から意地悪をされて潰しにかかられ逃げるに逃げられない

香港カップの再現のように徹底マークされ逃げられないのか、ドバイの砂が思ったより深いのかいつもの軽快さがまるで見られず、進んでいかない、他の日本勢も後方のまま

やはり砂のG1は甘くないのか、今年も日本勢はダメなのか?パンサラッサは4コーナー途中で早くも手応えを失い後退していく…

日本の夢は潰えたか…内から伸びるベンドゥーグと外から満を持して追い出されたアルジールスのUAEの2騎が伸びていく…

ヴェラアズールはどうだ?彼の脚なら届くのでは?と思いきや馴れない砂に踠いてる…

日本勢はダメか…と落ち込み

後方から来るのはカントリーグラマーか?と思いきや

この服は日本のダート王テーオーケインズ!

深い砂ならこの馬ならやってくれると見てるとその外から脚色が良いの馬が迫る…

最後方から外を回して捲ってきたウシュバテソーロ!

パンサラッサマークでスタミナが失われたかUAEの2騎も脚が上がり始め

サウジには出なかった日本のダートチャンピオン達がベンドゥーグを交わして、内と外から先頭のアルジールスに迫っていく…

先程のレースとは違う興奮が込み上げる

テーオーケインズは脚色が鈍ったがウシュバテソーロは衰えない

交わせ!交わせ!と見てると

後方から何かが飛んでくる…

エンブレムロード!

昨年のサウジカップの覇者が当時のような脚で追ってくるが

ウシュバテソーロも素晴らしい脚でアルジールスに並びかけ交わしていく…

イクイノックスだけではない

日本にもこんな馬がいるのだと突き抜けてのゴールに大興奮。

戦前は個の力では負けていても数の優位でなんとかならないか?

と思いきやとんでもない

ドバイのダートはダート王から

数年前のアロゲートのような後方から一捲りで、あのアルジールスを軽々捕まえニ馬身以上の差をつけ、エンブレムロードの追撃も封じ込めたウシュバテソーロの実力は本物だ


今年も日本は強かった

勝鞍は昨年より少くても

層の厚さと内容で

昨年より強さを見せつけたのではなかろうか?

そして迎え撃つUAE勢は日本馬を警戒して、徹底マークしてくる。

これは日本馬が世界に認められた証だ。