昨年、朱美さんが旅立ってから休日になると、魚釣りに出掛けることが日課になりました。

朱美さんが元気だった頃も、一緒に魚釣りには出掛けていましたが。
朱美さんと出掛けていたのは、川にナマズ釣りへ。

風向きや天候の影響を受けやすい環境だったので、夏頃から近所の海岸へ。
初めてのヒラメ釣りを始めてみたのですが、これがなかなか難しい。

初めは安物の道具を揃えて、慣れてから
と始めましたが、なにしろヒラメが居る場所にまでルアーが届かない。

休日には、早朝、夕方、深夜にと散々通い詰める中で釣れるのは、小さなヒラメやマゴチ、舌ビラメ、アカエイくらいなものでした。

唯一、アカエイを釣り上げと時は深夜だったので、底知れなく感じる重さに何を釣り上げたのか?と不安になりましたね。変な想像が働くんです。

結果的に、ヒラメ釣りは秋には一時断念しまして。それなりに高価な道具と経験が必要のようです。

秋口からは、お墓参りの道中に見かけていた千葉県の飯岡漁港へハゼ釣りに。
初めての場所だったので、試し釣りに出掛けてみたらメバルが釣れて。

気を良くして早朝からハゼ釣りに出掛けるように。
これがそれほど釣れなくて、何故か?
シャコ海老ばかりを釣り上げて。

念願のヒラメも、餌に食いついたハゼが餌となり大きなヒラメも釣ることが出来ました。

休日に部屋にいても寂しさが募るばかりで、時間を持て余して魚釣りばかりしていた夏から秋。
飯岡の漁港に朱美さんも連れてきたかった、と後悔ばかりの釣りでした。

きっと、朱美さんも一緒に楽しんで居たと思うんですが、魚釣りだけではなく。
まだまだ一緒に居たかったのです。

どれだけの時を一緒に過ごしても、どれだけ沢山の想い出を共有しても、なにひとつ満足も納得もできないのでしょうね。


7つ集めると、なんでも願いが叶うと言うドラゴンボール。

もし実在するなら、7つ集めて朱美さんを健康で元気な状態で生き返らせてあげたいと真剣に考えてしまいます。





本当に悔しい、癌さえなければ生きていたのに。悔しい。