朱美さんの残したブログ。
彼女の生きた証がブログにも在ると感じ、もっと小まめに更新していきたい気持ちばかりが空回り。

実際には時間に追われ、生活に追われて、月日ばかりが流れ去っていく。
これではいけないと、前回はクリスマスまでの出来事を。

朱美さんが生きて居た頃と、特別は変わらず年末を迎えて年越し蕎麦を作り、年が明けて正月を迎えればお雑煮を作り、7日を迎えて七草粥を作り、その度に朱美さんの遺影の置かれた祭壇に陰膳を供えるの繰り返しなのですが。

すっかりと毎日、夜は朱美さんの食事を作っては陰膳を備えて、お線香をあげて静かに手を合わせる。
朝は忙しなく出掛けてしまうので、寝起きにお線香をあげて挨拶をしたあと、お茶を供えて。
まだ世も明け切らない暗いうちに部屋をでるので、陽が昇り陽が差す時間までは照明が灯るようにタイマーを使って仕事へと出掛けていく。

夕方から夜に戻れば、ただいま!の挨拶をして真っ先に朱美さんの元へ。
遺影に向かって、その日にあった出来事を話しながらお線香を立てお茶を入れる。
今夜は何が食べたい?欲しいものはある?

特別、朱美さんの生前と変わらぬ会話をしながら、時間は過ぎていく。

時々、実は朱美さんは生きていて、千葉の実家に出掛けてるだけ。
そんな思い込みを生じながら、私は今日も生活を続けている。

ふと、朱美さんは旅立って行ったのだよな、と再認識して遺影の前に呆然としてしまうことも。

年始も時を待てずに、お墓参りへと出掛けてしまって、まだ正月のうちだからと母に注意される始末。

2月を迎えて節分の豆まきに、バレンタインデー。14日を待てずに、朱美さんにチョコレートを買って供えてみた。
そうでなくても、朱美さんが好きだったお菓子や飲み物、果物などを山積みにして備えてあるのに。

生前は食事なども糖質制限を意識して、好きなモノも食べれずにいたから。
せめて今は欲張りなくらいにお供えしたくて、つい買い過ぎてしまう。

花も朱美さんの好きだったユリの花を、絶やさないように備えています。

2月も下旬を迎える頃、桃花の枝を買ってきて祭壇に生けて供えたら見事に咲いてくれて。毎日、花見を一緒に。
3月を迎え、ひな祭りに備えて再び桃の花が欲しくて、また買ってみたらハズレ。ツボミはあるのに、花開くことなく、未だに見込みもなく残念。

2月中旬、毎年観に出掛けていた公園へと車を走らせて、梅花を。
昨年の今頃は、歩くのも辛そうにしていたけど。一緒に観た梅も、今年はひとり。
それでも私の隣には、はしゃぐ朱美さんが笑ってる気がして、話しかけながら写真を撮影してみた。
そして、これまた恒例のふきのとうを探して、例年よりは少ないけど採って朱美さんに天ぷらでお供えしました。

少し気の早い桜花も観れたりして、朱美さんも一緒に喜んでいたように感じたのです。