気温も落ち着いてきて、すっかり秋の訪れを感じています。
外から聴こえてくる虫の音も秋を感じさせてくれているのです。
朱美さんとの最後のLINEメッセージでの会話は、秋の味覚についてでした。
秋の味覚、美味しい食べ物いっぱいですからね。
桑の実の話もしていて。話の中で私は桑の実も秋の味覚だとばかり思い込んでいたのですが。
桑の実って、春の味覚なんですね。
朱美さんも私も食べたこともなく、朱美さんも秋の味覚として話題にしていたから楽しみにしていたようです。
好きだった梨やブドウ、栗や柿などは店先にも並び始めていて。お供えしているのですが、桑の実だけは見かけないので気になって調べたら、春の味覚と知った次第です。
次の春まで待ってられないので、Amazonで検索したらジャムやお茶などに加工された桑の実商品がありました。
これは朱美さんに誘導されていると感じて、桑の実のお茶を購入してみました。
いまだに時々ですが、朱美さんが生きてるような感覚になったりします。
これが悪い夢であったなら、早く目覚めてしまいたいろですが夢ではないようです。
まだまだ元気に笑って食べて、眠って遊んで…少なくとも今年の4月までは旅立ってしまうなんて思いもしなかった。
生前、朱美さんが話していたのが、癌患者さんは昨日まで元気にしていたのに急に体調を崩してしまうことがあると。
他にも色々と話してましたが、沢山の癌と闘う方々のブログを拝見させて頂いたりする中で、朱美さん自身が感じたり学んでいたのかも知れません。
彼女自身も予想外に早く旅立ってしまって、当初は戸惑っていたに違いありません。
ただ長く持たないかもしれない自覚はあったと思います。
そんな中でも、最後は本当に気力と生きるという執念にも似た思いが彼女を支えてくれたのだと感じます。
誰よりも悔しい思いをしたのは、彼女自身だと思います。同時に遺された人達も悔しいのです。
私自身、こうして当事者となるまでは、どこか他人事でした。どれだけ側にいて寄り添いながら癌の痛みに向き合ってきても、その痛みを当事者ではない私には理解が及ばなかったように。
朱美さんを奪い去った癌が憎いです。
冗談にも宇宙人によってアブダクションされて、癌を治療してもらいたいよね。
そんな話をしていたこともありました。
ドラゴンボールが実在するなら、私は探しに行きますよ。7個集めて、朱美さんを健康な状態で生き返らせてもらいたい。
また笑顔の朱美さんに逢いたい!