いつまでとは決めていないのですが、朱美さんのスマホは可能な限り契約したままにしておこうと考えています。
毎日、LINEで彼女のスマホにメッセージを送ったり、出掛けた時は写真を撮影してみたりしています。
亡くなる1ヶ月程前から、ほとんど食事を出来なくなっていた彼女。
手を変え品を替え、少しでも食べて貰いたい一心で食事の準備をしていたっけ。
少しずつ痩せ衰えていく姿が見る度に、私の不安ばかりが増えて行った。
本人も食べなきゃいけない!そんな気持ちはあったと思います。
でも、胃が圧迫されて苦しくて食べれずにいました。
美味しいモノを食べさせようとスーパーで食材を買ってきても、彼女は食べれない日が続いていく。
なんだか自分までも食欲を失っていって、彼女が亡くなるまで私も一日一食だけの生活が続いていたんですよね。
そんな中でも、朱美さんは果物が好きだてしたから色々と買ってきては食べさせていました。
少量だけど、子供みたいに瞳をキラキラさせて、「美味しい!」と食べてくれるのが堪らなく嬉しくて。
亡くなる前日も、仕事の昼休みにLINEでメッセージのやり取りをして。
何か食べたい物ある?と聞いたら、「スイカが食べたい」と。
帰宅してから、美味しいスイカを買ってくるよ!と急いで買いに出掛けて、朱美さんにスイカを食べさせたのだけど。
一切れを食べるのが精一杯でした。
数日前にも、スイカを買ってきて食べさせた時は嬉しそうに2切れも食べていたのにね。
彼女が亡くなってから、陰膳を用意するようになりまして。
色々と朱美さんの好物を食べさせたくて、また料理をするようになりました。
私の一日一食生活は変わらないですが、それでも普通に食べるようになってきたのは良い事です。
朱美さんが旅立ってから、まだ1ヶ月も経過していないのに、私の中では数ヶ月も過ぎたような感覚です。
朱美さんが元気だった頃は、休日には一緒に釣りに出掛けたり、神社に参拝に行ったり、ちょっとした外出でも彼女はすごく喜んでくれていました。
遠足に出掛ける子供みたいな笑顔でね、洋服を選んで髪をセットして。
彼女は素晴らしいパートナーであり、良き友人でもありましたが、時々は子供みたいにはしゃいで「じぃとお出掛け!」と楽しそうにしていたな。
今でも休日に出掛ける時は、もちろん朱美さんも一緒にです。
しばらくは神社に参拝できないので、彼女と一緒に行った思い出の場所へと出掛けることが多いです。
まだまだ、一緒に出掛けたい場所もやりたいことも沢山あったのに。
姿は見えないけれど、隣には朱美さんが居ると感じながら出掛ける休日です。
返事はないけれど、話しかけながら運転をしてコンビニで彼女が好きだったカフェラテわ買って飲んでいます。
傍から見れば、独り言だらけの変なおじさんなんですが。