後半、決勝ゴールを決め、喜ぶ
「広州アジア大会・サッカー男子準決勝、日本2-1イラン」(23日、越秀山体育場)
関塚ジャパン、初タイトルに王手!男子サッカーの準決勝が行われ、U‐21日本代表は、4度の優勝を誇るイランに2‐1で逆転勝ちし、2大会ぶりの銀メダル以上が確定。初の金メダルをかけ、25日の決勝では韓国を1‐0で下したUAEと対戦することになった。日本は開始早々に失点したが、前半38分にMF水沼宏太(20)=栃木=のゴールで同点。後半15分にFW永井謙佑(21)=福岡大=が3人抜きからゴールを決め、勝ち越した。
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これぞエースの働きだ!後半15分、MF山村からボール受けた永井が潜在能力を爆発させた。「DFが下がったので、仕掛けられると思った」。反転しながらのトラップで1人を置き去りにすると、一瞬のスピードでさらに1人、そして得点ランクトップ(4得点)で並んでいたオーバーエージのDFホセイニを振り切った。
柔らかなタッチの右足でゴール左隅へ。「試合を決めるゴールだし、めちゃくちゃうれしかった」。ブブゼラを響かせるイラン応援団を沈黙させる一撃が、チームを2大会ぶりの決勝進出へと導いた。
準々決勝タイ戦で左太ももを打撲。3日間、全体練習に合流できなかった。それでも「打撲だし、あとは自分の気持ち次第」と悲壮な覚悟で臨んだ一戦。痛みの残る状態でも、攻守に全力で前線を駆け巡った。
チームメートも絶大の信頼を置く。ハーフタイムには、守備陣が永井に「絶対に守り切れるから、あとはお前が点を取れば勝てる!」と声を掛けた。言葉は現実のものとなり、DF薗田は「さすがだなと思った。役者が違う」と舌を巻いた。
日本男子初の優勝と、金メダルを手にしたなでしこジャパンとのアベック優勝も見えてきた。前日、なでしこの決勝をテレビ観戦した選手たちは「やっぱり、金じゃなきゃ駄目だ」と思いを新たにした。
Jリーグの主力不在から、1次リーグ突破すら不安視する声もあったが、前評判を覆す快進撃。「Jに出てない選手でも、やれることを証明するチャンス。決勝ではDFが無失点で抑えて、自分が点を取って勝ちたい」と永井。若武者たちの壮大な下克上が、クライマックスの時を迎えた。