妻は心配になりその日仕事後に実家に帰った。

その後妻から、何が何だか判らないので、もしかしたら帰れないかもとの連絡があり、

帰宅したのは翌朝だった。


「どうだった?」と僕。


妻が言うにはこうだ。

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実家では、やつれた母と太った弟といつもと変わりない脳天気な父の姿が。


ぶっきらぼうなあいさつの後、弟は用事なのでと言い、出かけて行った。


丼が出かけ、母は深いため息をついて切り出した。

「丼が最近おかしな事ばかり言う、脳天気な多摩は丼がおかしい事など言ってない!と聞いてくれない!!」


で、おかしい事言うって何なの?とが聞くと・・・母が言った。


丼が近頃こんな事ばかり言う。前はそんな事言わなかったのに。

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「隣の住人が俺を見てドラ息子が帰ってきた。と噂をしている。」

「裏の住人のK(丼の同級生)が俺のバイクをぶっ壊すとケンカをうってくる。」

「向かいの奥さんが俺を見て貧乏くさいと言い馬鹿にしてくる。」



母が言うには本当は近隣の方は丼に対して何も言ってない。

すべて丼の被害妄想だと言う。

日に日に被害妄想はエスカレートして夜な夜な日ごろ大切にしているバイクを監視しに行くらしい。


母はそんなこんなでここ数日間、丼の言動が気になって眠れぬ夜を送っているらしい。



母の話が本当だとしたら・・・丼は実際に聞こえてない事が聞こえる?!=丼は精神病???


でも、丼の言う事が本当なら・・・=母は精神病???そんな訳は・・!!!。


全くわけのわからない状態だった。とりあえず、丼と話す為丼の帰りを待った。


数時間後、丼が用事をすませ帰宅。

私は真実を探るべく丼の話を聞いた。

ゆっくりと、冷静に。


「近頃近隣の住民からの中傷が酷く、ドラ息子、貧乏くさい、デブなど言ってくるし近隣の住人はヒドイ人達だ!!」と丼。

しかも以前ととかわらない調子で話し様子だった。

丼が本当に中傷されても不思議でないかも???とさえ思えた。

①もともと丼と裏の住人Kとは折が合わなかった。

②長年の東京生活・・・突然の帰郷・・・。

③しかも本当に太っての帰郷だった。

いわゆる負けて帰ってきたのだ。しかもこんな田舎に・・・田舎の人間には余計理解しがたいだろう。


しだいに私は

母がおかしいのか?

丼がおかしいのか? 判らなくなり父に聞くと・・・


「本当の所、わしにも判らないが多分、天然が過剰に心配しすぎているのでは???」と言った。


母のやつれ具合と引き換え脳天気な父。真実は???

とりあえず今晩は実家で私は眠れぬ夜を迎えていた。


2時頃、男の怒鳴り声・・・。

「警察よぶぞ!!こらぁっ!!」

うわっ丼の声だっ!!!!!!!!!私は固まった!!!!!!!!


母がポツリと言った。

「今聞こえてるのは丼の怒鳴り声と多摩のイビキだけ」

本当にそうだった。丼のケンカ相手となるべく人の声がなかったのだ・・・。


ととと・・・・・・・・・・とりあえず止めないとぉーーーーーーーーーーーーー。






注意 登場人物についてここでもう一度・・・


勝 力:Katsu Chikara_主人公
勝 とき:Katsu Toki_主人公の妻
勝 愛:Katsu Ai_主人公の娘
玉 丼:Tama Don_主人公の義理の弟
玉 多磨:Tama Tama_主人公のお義父さん
玉 天然:Tama Tennen_主人公のお義母さん























ゆったり時が流れる休日の昼下がりに、義理の母から妻に電話が、あった。

どうも聞こえて来る内容を、聞いていると、義理の弟が大変なことになっているようだ。


「どうしたの」と僕


「丼:don(義理の弟)が夜中、幻覚が見えるみたいで、母がおかしいっていっているんだけれど」と妻


「明日、一度病院に連れって言って見るわ」と妻


「そうだな、一度きっちり見てもらうといいかもな」と僕


それから、その休日は、何もなくゆったりとした休日が続いた。


それは、まさに嵐の前の静けさであった。